本当の恋愛

こた

もしも付き合い続けていたら?

 クリスマスデートが終わり、次は初詣に一緒に行くことになった。
初詣に一緒に行けることは嬉しいが、夜遅くまで起きていられるかが心配だ。
23時に神社に集合することになっているのだが、いつも僕は10時には就寝している。
もしいつも通り寝てしまって、初詣に遅刻なんてしてしまったら、考えるだけで恐ろしい。

どうすれば夜寝ずに初詣に行けるか考えて考えて考えまくった。その末に導き出した答えが、単純なのだが昼に昼寝をしておくこと。

だが昼に寝る週間のない僕は昼寝ができなかった。その結果初詣には遅刻した…

遅刻したせいで彼女はカンカンに怒り1週間も口をきいてくれなかった。
数分の遅刻ならいいのだが、8時間も遅刻してしまったのだ。僕自身も口をきいてもらえなくてもしょうがないと思っていた。
このまま振られるかもと思っていた。それでも僕は彼女と付き合っていたい。そう思い何度も何度も頭を下げた。

熱意が伝わったのか最後は彼女に許してもらえた。この時僕は誓った。初詣に行くのは夜中ではなく朝からにすると。


それからも色々なことがあったがお互い3年生へと進級した。
3年生となりそろそろ進路を決めなくてはいけない時期になってきている。お互いの進路先によっては遠距離恋愛になる。正直遠距離で付き合える自信は僕にはなかった。

とにかく彼女の進路が気になりLINEしてみた。
僕「進路どうするか決めた?」
彼女「とりあえず地元の大学行くつもり」
と言われて正直ほっとした。
もし東京の大学に行くなんて言われたらどうしようかと思っていた。
とりあえず遠距離恋愛にはならないだろ…

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