第二十八話 異常な50層

ボス対シイナの戦いが始まった
ミノタウロスはシイナに向かって走ってきている
ワイバーンもそれに続いて飛んできた
シイナはまずワイバーンに狙いをしぼった

｢今後の戦いを考えるとミノタウロスと剣技勝てなければこの先通用しないだろうから先に死んでくれワイバーン｣

シイナはワイバーンに向かって飛んだ
ワイバーンはシイナが先に自分を倒そうと考えているのがわかり、魔法を打ってきた
それに対抗してシイナも魔法を打った

(ミノタウロスの速度ではまだ遠いな)

シイナはミノタウロスとの距離感を保ちつつワイバーンと戦っていた

ワイバーンが急降下してシイナに突っ込んできた
それに合わせてシイナは剣で斬ろうとしたが流石にドラゴン系ということもあり鱗で守られていた

(鱗が硬いな
剣で倒すのは無理そうだ魔法では倒したくなかったんだがな仕方ない)

｢｢ファイヤショット｣
｢アイスランスアロー｣
(ミノタウロスが近ずいて来てるな)
｢アイスグラウンド｣
｢ウィンドショット｣･･･etc｣

(アイスグラウンドはミノタウロスの行動を遅らせるには十分だな
一気にワイバーンを倒すか)

地面が凍りミノタウロスが身動き取れないのを確認してワイバーンに数多の魔法で攻撃した
それから数分で勝負は着いた

｢グワァ...ァ...ァ｣

(ワイバーンは殺ったな
これからはミノタウロスとの一騎打ちだ)

ミノタウロスはワイバーンが殺られたことで集中力がより高まった
それは先程までそこにいたものとは思えないほどだ

それから数秒両者動かなかったが1分が経過した頃、先にしかけたのはミノタウロスだった
それに合わせてシイナも動いた
シイナとミノタウロスの斧と剣でが何度も何度も交差した時間がどれほど経過したか分からないほど濃密な時だった
だか、ついにミノタウロスの斧が砕けた
その隙を逃すことなくシイナはミノタウロスの首を狙った
勝負は決した













...かに思われた
シイナの攻撃はミノタウロスを絶命させるには至っていなかった
ミノタウロスは最後の悪足掻きと言わんばかりに自身の腕を引きちぎりそれを武器とした

｢ミノタウロス
よくここまで戦った
次で最後だ今まで戦った中で最高だった｣

シイナはそう言い終わると両者共に走り出しミノタウロスは腕を振るい、シイナは今度こそと剣を振るった
勝負の行方はお互いの武器の差だった
勝者シイナ

シイナはその場に倒れ込んだ

｢ここまで疲れたのはオークエンペラー以来か
多分この世界ではオークエンペラーは強いんだな
50階ボスでこの強さになるのか
金ランクパーティはやっぱり強かったんだな
そう言えばどれくらい戦ってたんだろう
疲れたし今日はここで寝るか｣

シイナには疲れが一気にやってきた
そのため直ぐに意識を失った

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