好嫌生死喜怒哀楽
香
香り薫れと我が目に映るは写り移らふ白煙。
燻る白煙、天へと消え逝く行く。
嗚呼、何と儚きかな。
芳のみを残し遺すなり。
想ひに耽て香焚きしめた我が心。
思へば其れを例へたものかと喩へらる。
老けゆく身体は更けゆく空を唯只独り、仰ぐなり。
(End)
燻る白煙、天へと消え逝く行く。
嗚呼、何と儚きかな。
芳のみを残し遺すなり。
想ひに耽て香焚きしめた我が心。
思へば其れを例へたものかと喩へらる。
老けゆく身体は更けゆく空を唯只独り、仰ぐなり。
(End)
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