ドラゴンでもチートなのに、竜神になってさらにチートに!

刺身食べたい

第8話:魔法(後編)

「このように魔法は魔力とが大切だ。どちらかが欠けると『魔法』は発動しない。‥‥‥まぁ、が‥‥‥これはまだ良いだろう」

   最後に父さんが何か意味深なことを言ったがよくわからなかった。

「詠唱はスキルを持っているのであれば自然と頭に浮かぶ。では、やってみよ」

   俺は早速魔法を発動させようとした。父さんの言う通り、詠唱が頭に浮かぶ。俺は詠唱の通りに唱えた。
   唱え終わった俺の手からはーー何も出なかった。あれ?おかしいな?父さんが唱えた通りに俺も唱えたのに‥‥‥。

   俺が魔法が発動しない原因が分からず戸惑っていると、父さんが助言をくれた。

「ネルム、其方は?」

   ‥‥‥言われてみれば、俺は魔力を消費してない。ただ、恥ずかしいセリフを唱えただけだ。
   そして、今度は注意して魔法を発動させようとした。

   えーと、魔力を胸の辺りから手の方向に移動する。‥‥‥この動作は俺自身も何をやっているのかわからない為、口で説明が出来ない。だが、敢えて言うのなら『』を移動させている感じだ。
   魔力が手に移動したのを感じた俺は先ほどと同じように唱えた。

   唱え終わった後、父さんよりもふた回り程小さいーーテニスボールくらいの大きさーー火の球が音も無く現れた。
   あれ?父さんのよりも小さいなと俺が思うと同時に『火球ファイア・ボール』は音もなく消えた。俺が疑問に思っているとその疑問を父さんが解いてくれた。

「‥‥‥二度目で成功させたか‥‥‥筋は良いみたいだな。『火球ファイア・ボール』が消えたのは気を緩めたからだ。集中をしなければ魔法はすぐに霧散する」

   なるほど、集中しないといけないのか‥‥‥。俺は再び練習を繰り返した。

ーーどれほど練習をしたのだろう。気づけば俺はヘトヘトになっていた。

「そろそろ、其方のMPも切れる頃だ。今日はこれで終わりにしよう。他の属性魔法もほとんど同じ要領でやれば発動できる。ただし、レベルが高い魔法はより集中しなければすぐに霧散するから気をつけろ。MPは安静にしているとゆっくりと回復してくる」

   ぐぅぅぅ~。

「お腹が空いたか。サーシャが待っている、食事にしよう」

   俺はお腹がなったのが恥ずかしくて小さく頷いた。‥‥‥燃費が悪いな、この体。


とりあえず、修正したのはこれから金曜にあげようと思います。



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