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名探偵の推理日記〜奇霊な仮面は外せない〜

耕一

第5話『食い違い』

「そうですか。それじゃあ後の話はリビングでしましょう。被害者の体力ももう限界を迎える頃でしょうから。」
俺はそう言って階段を降りていった。
 「もしかして犯人がわかっちゃったんじゃないですか?」
小林刑事が目を輝かせて言った。
「まぁ、はっきりとは分かりませんが。時間もないですから犯人に全部吐いてもらった方が早いと思いまして。」
俺がそう言うと全員の表情が引きつった。
「あまりもったいぶっていると被害者の身体が心配になりますので手短にいきます。この事件の犯人はおそらく川口さんです。」
全員の視線が川口の方へ向けられる。
「さすが、名探偵と言われるだけのことはあるのね。」
「被害者を助けるためには時間がありません。どこにいるか教えてもらえませんか?」
俺がそう言うと彼女は怒りの表情を見せた。
「あいつは慎二を騙したの。結婚手前まで話が来てたのにいきなり別れるなんて、どうせあいつが別れ話を切り出したんでしょ?だから私が慎二に変わって同じような苦しみを与えてあげたのよ!!」
「それは違う!!靖菜!!」
突然荒川が声を上げた。
「あいつは悪くない。結婚手前で別れたのは俺がいつまでもバカな夢を見てたからだ。友香里の親はお金で随分苦労したそうなんだ。だから稼ぎのない俺と友香里が結婚することを強く拒んだ。最初は何を言われても結婚を突き通そうとした。だけど、興奮状態になった友香里の親はついに俺と友香里を殺すとまで言った。だから、俺が手を引くことにしたんだ。だから、友香里は悪くない。」

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