少年愛玩ドール

成瀬瑛理

真実の愛、そして永遠

「ボ、ボクのお父さん……!?」
ピノは瞳を大きくさせると、驚いた声を上げた。
「ああ、そうだ。きみを作った人なら、きみを直せるからな……」
「そうか、ボクのお父さんかぁ……」
ピノは彼の話しにまだ信じられない様子だった。
「ああ、そうだよピノ。きみはお父さんに愛されて生まれてきたんだ…――」
「ローゼフ……!」
ピノは顔をパァッと明るくさせると、急に嬉しくなって彼に飛びついた。そして、嬉しそうにはしゃぐとローゼフの頬にキスをしたのだった。
「ボクがもう一度ローゼフに会えたのも、お父さんの力なんだね?」
「ああそうだとも……!」
ローゼフは喜ぶピノの姿に微笑みを浮かべると、そっと髪に触れて愛を囁いた。
「ピノ、愛してる……。お前は私だけの愛しい人形だ。そしてお前は、私を心から幸せな気持ちにさせてくれる可愛い天使だ。どうかこれからもずっと、私のそばにいてくれ…――」
ローゼフはピノの顔をジッと見つめると、有りのままの素直な気持ちを伝えた。
「うん、ボクずっとローゼフのそばにいるよ! 大好きローゼフ…――!」
ピノはそう言って返事をすると、彼に無邪気に甘えてなついてきた。
「こら、やめなさいピノ!」
「やだやだやだ~! もっとギューってくっつきたい! じゃあ、抱っこして?」
「まったくお前は…――」
2人は仲良く寄り添うと、楽しそうな会話をしたのだった。かつてその昔、この街に幼い頃に両親を亡くして天涯孤独になった少年がいた。そんな孤独な彼が愛したのは、骨董品でみつけた愛玩ドールと呼ばれる不思議な生きた人形だった。彼は小高い丘に建てられた大きな屋敷で、小さな少年といつまでも幸せに暮らしたのだった――。




          

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