少年愛玩ドール

成瀬瑛理

真実の愛、そして永遠

「ゴホン。お取り込み中すいませんが、少しよろしいでしょうか? 貴方様に一つ、お聞きしたい事があります」
「何だ?」
「ローゼフ様、オーランド様とアーバンの件はどうなりましたでしょうか? 決着はついたのです?」
何も知らないパーカスは、心配そうな様子で彼に尋ねてきた。
「――私はですね。それが気になって気になって、昨日は朝まで眠れませんでした。それにお坊っちゃまの身に危険が迫っていることを考えると、ただ心配するばかりでした。なので私は貴方様が目を覚ましたら、その事を一番にお聞きしようと思っていた次第です」
パーカスは彼にその事を告げると、頭を下げてお辞儀した。ローゼフは思い詰めたような表情で黙ると、フと窓辺に目を向けながら呟いた。
「――黒幕はアーバンだった。あいつは最低な男だった。欲にまみれ、尚且つ、自分の欲望を満たす為に彼は罪深き罪を犯した。孤独な彼の心にアーバンはつけこんで、オーランドを良いように利用したのだ。そして邪魔になったらあいつは銃で彼を撃ち殺した。今考えるとまるで悪魔のような男だ。あれがあいつの化けの皮の正体だと思うと、ゾッとする……!」
ローゼフはあの時の事をおもいだすと、怒りと憎しみが込み上がった。
「あいつは最後、時計台の塔から身を投げて死んだのだ。自分が犯した罪を償わずにな……! あざとく卑怯な男だ…――!」
「そ、そうでしたか……」
「ああ……!」
ローゼフは彼に真実を話すと、黙って下を俯いた。パーカスは胸の中のモヤモヤが晴れると、安心した表情を浮かべたのだった。

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