少年愛玩ドール

成瀬瑛理

真実の愛、そして永遠

「っ、ひっ……ローゼフ……ひぐっ……!」
「ピノ……!?」
「うっ……うっ……ひっく……! うわあぁあああああん! ローゼフが目を覚ましたー!」
ピノは大きな声を出して泣くと、そのまま彼に飛びついて泣きじゃくった。
「お前は確かあの時、アーバンの剣に刺されて……!」
ローゼフが驚いた様子で尋ねると、ピノは頷いて答えた。
「そうだよ……。ボクあの時、死んじゃったの。でもね、暗闇の中でさ迷っていたら光の中からローゼフの声が聞こえてきたんだ……。それでね、光の方に向かって夢中で走って行ったら目覚めたんだ――」
泣きながらその事を話すと、ローゼフはホッとした顔で胸を撫で下ろした。
「そうか……やはりあの声は真実を教えてくれたのか」
「真実? 真実ってなぁに?」
ピノはキョトンとした顔で首を傾げると、彼に聞き返した。
「私の愛が真実だったら、お前が目覚めると声が教えてくれたのだ」
「し、真実……!?」
「ああ……」
「ローゼフの愛がボクを……!?」
ピノは彼の口からその話を聞いた途端に、顔が真っ赤になって照れだした。
「何でだろう、なんだか凄く嬉しい!」
「ピノ?」
「エヘヘー! ローゼフはボクが大好きなんだね!?」
ピノは明るい笑顔でニコリと笑うと、彼に無邪気になついてきた。ローゼフは優しく微笑むと、ピノの頭を撫でた。
「――ああ、そうだとも。私もお前が誰よりも大好きだ……!」
「ローゼフ……!」
彼の嘘も偽りもない、真っ直ぐな愛の言葉にピノは感動すると、2人は言葉を交わさずにジっと見つめあった。パーカスは2人の目には見えない強い絆を前に、ちょっと困った顔をすると咳払いをした。

          

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