少年愛玩ドール

成瀬瑛理

真実の愛、そして永遠

ローゼフは取り乱したように泣き叫けぶと、ピノを強く腕の中にぎゅっと抱き締めた。そして、心がバラバラにちぎれていくのを感じた。
「逝くな! 逝かないでくれピノ……! 私を一人にするな……! 私はもう一人ぼっちは沢山だ……! 愛してるピノ、目を覚ませぇーっ!!」
彼は絶望に打ちのめされると泣き続けた。
「主よ! 貴方は何故わたしから愛する両親を奪っておきながら、また私から愛する者を奪おうとするのですか……!? この子の命が欲しいなら私の命をもっていくがいい! その代わりこの子の魂を返してくれ! 私にはこの子しかいないのだ! 神よ、答えろ! 答えてくれぇーっ!!」
ローゼフは空に向かって一心に願った。すると突然、少年の体は光を放った。
「こ、これは……!?」
ローゼフは突然の光を目の前に困惑した。しかしその輝きはピノを誕生させた時のと同じだった。そして、すぐ近くで何者かの声が聞こえた。
強く願え、そうすれば愛は再び奇跡を呼び起こすであろう……。その愛が真実なら、再び魂は目覚める――。
不思議な声が自分の傍から離れて行くと、ローゼフはその言葉に従った。彼はあの時と同じように、心の中で強く願った。
目覚めてくれピノ……!
お前は私の大切なドールだ……!
愛してる……!
どうか私のそばにいてくれ……!
彼が心の中で一心に願うと、光はさらに輝きを放った。そして、少年の体から強い光りが放たれると、その輝きが余りにも強すぎてそこで意識を失って倒れた。そして、次に目覚めると、ローゼフは自分の屋敷のベッドの上にいた――。

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