少年愛玩ドール

成瀬瑛理

激情

「やめろ! お前は狂ってる! お前みたいな卑劣な奴は愛玩ドールのマスターになる資格はない!」
「フン、生意気な奴だ! なら貴様が死ぬか!?」
オーランドがローゼフに銃口を向けて狙いを定めると、アーバンが物陰から現れた。
「いけませんオーランド公爵! 彼を殺しては誓約が解除されません!」
アーバンがノコノコ現れると、ローゼフはカッとなって怒鳴った。
「アーバンよくも私を裏切ったな……! 最初から仕組まれていたのを知っていて、私にその子を誕生させたのか……!?」
彼がその事を尋ねると、アーバンは素の顔で答えた。
「ええ、そうですよローゼフ様。私も彼と同じく確証が欲しかったのです。誰だって真実かを確かめたかったら、その確証がほしと思いませんか?」
「何……!?」
「かの英雄のジャンヌダルグでさえ、本当に処女かを確かめられたんですよ? 人間とはそう言う生き物なんです。だから貴方が愛玩ドールを誕生させた時は、私は死ぬほど驚きました。たしかに貴方様を利用したのは悪いと思っています。しかし、そうしなければならなかった事実にはかわりません。それにその子は彼の愛玩ドールです。ローゼフ様はオーランド公爵に、その子を返さなくてはならないのです――」
「貴様、よくも今までぬけぬけと……! この恥知らずが……!」
ローゼフは激しい怒りに燃え上がった。
「何故わたしだったのだ……! 最初から奪う気だったら何故その子を私に与えた!?」
彼が質問するとアーバンはあっさりと答えた。

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