少年愛玩ドール

成瀬瑛理

激情

「ふん、余興はここまでだ……! さあ、そろそろフィナーレとしようか?」
彼はそう話すと再び銃口を2人に向けた。
「さあ、ここに来い! 出なければ今ここでお前の可愛いドールを壊してやる!」
オーランドの本気の声に、逆らうとピノが危ないと感じた彼は仕方なく従うことにした。足場の悪い所に彼を立たせると、銃口を向けたままピノを降ろせと命じた。彼が仕方なくピノを下に降ろすと、次はその子をこっちに越させろと命令した。オーランドがますます正気を失っていることを心の中で確信すると、彼が何をするかわからないのでピノに命令をした。ローゼフはピノを下に降ろすと、地面に片方の膝をついて屈んで話しかけた。
「いいかピノ、よく聞きなさい。彼のもとに行くのだ――」
「いやだ! いやだいやだ! 離れたくない! やだよぉ!」
ピノが泣いてぐずると、ローゼフはピノの頭を優しく撫でて宥めた。
「いいからお行きなさい。私は大丈夫だから…――」
ピノは泣き止むとベソベソしながら、彼のもとから離れた。
「さあ、来い!」
オーランドは無理矢理ピノの手を掴むと、自分のもとに強引に引き寄せた。
「キャアアアッ!!」
「やめろオーランド! ピノに乱暴するな!」
「フン、まだ自分の立場がわかっていないな! 今ではお前の命も、この子の命も、私の手の中にることを忘れたか? それともその足場の悪い所でダンスでもしてみるか? あの晩、ローザンヌ家の娘とダンスしてたようにな!」
彼はそう言って話すと、ローゼフの足下の近くを銃で一発撃ち鳴らした。

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