少年愛玩ドール

成瀬瑛理

「お前に一つ聞きたいことがある」
「何、ローゼフ?」
「お前は愛玩ドールで、そのうえ生きた人形だ。他の人形とは違う。そして私に愛し愛される為に生まてきた人形と、お前は以前そう話してくれた。そしてドールの幸せを私に教えてくれた。どうだ、今幸せか?」
「うん、すっごく幸せ! ローゼフと毎日いられて幸せ過ぎて怖いくらい幸せだよ!?」
「そうか、幸せか…――」
「ローゼフも幸せだよね? だってボクのこと好きなんでしょ?」
ピノはそう言うと悪戯に顔を覗き込んだ。ローゼフは顔を覗き困れると、少し照れた表情で言い返した。
「コラコラ、そう言うことはハッキリと口に出して聞くことじゃないぞ?」
「え~、つまんな~い!」
ピノは不貞腐れるとほっぺたを膨らませた。
「聞きたいことが一つある。こんなことを言うのもなんだが、ハッキリとしたいから言わせてもらう。お前には薇がない、それはわかっているな?」
「うん!」
「お前が動けるのは、私の愛を貰ってそれを力に変えてお前は動けるんだ。どうだあたっているか?」
「すっごーい! よくわかったね! そうだよ、ボクはローゼフの貰った愛の力で動けるんだ。だからもっと一杯、ボクを愛してね?」
ピノは無邪気にそう答えると、愛らしくニコリとローゼフに笑った。

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