少年愛玩ドール

成瀬瑛理

数日後、ローゼフはクルドア公爵の手紙に返事を書くとベアトリーチェに会う意志を伝えた。気乗りしなかったが、パーカスの言葉に考えさせられた。彼が手紙を書いていると、ピノは玩具を持って現れた。
「みてみてローゼフ! この筒、中がグルグル回って綺麗なんだ! ねえ、みてよローゼフ~!」
ピノはローゼンの袖口を無邪気に引っ張ると、傍で話しかけてきた。彼はあきれた顔をすると、ピノを自分の膝の上に乗せた。
「どれ、私にも見せてみろ……」
ローゼフはピノから筒を受けとると、中を回して覗いてみた。細長い筒の中には色とりどりの綺麗な宝石が幾つも散りばめられて回っていた。
「ああ、確かに綺麗だ。中で色とりどりの宝石が回っているな。それに幻想的だ」
「でしょでしょ! ねえ、ローゼフこれなぁに?」
「これは万華鏡と呼ばれるもので、東洋から古くから伝わるものだ。これは私が集めた骨董品の中でも、得に気に入っている物だよ。それよりこれをどこから持ってきた? ん、さてはお前。また私の大事なコレクションルームに入ったな?」
「うん、だってボク凄く暇なんだもん! それに骨董品が一杯あって見てて楽しいよ! ローゼフ、よくあんなに沢山集めたね?」
ピノは素直に話すと無邪気に笑った。ローゼフは呆れた表情で溜め息をつくと、いきなり脇腹をこちょこちょとくすぐった。
「このいたずらっ子め~! あそこの部屋には勝手に入ってはいけないと言っただろ!?」
「キャハハハッ! ローゼフくすぐったいよ~! やめてよぉ!」
2人は楽しそうにふざけあった。すると突然、彼は不意にあることをピノに尋ねた。

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