少年愛玩ドール

成瀬瑛理

髪飾り

ローゼフは頷くとピノを強く抱き締めた。
「ああ、約束しよう。私もお前がいないとダメなんだ。だからいつまでも私のそばにいろ……!」
2人は熱い抱擁をかわすと、今まで以上の絆が芽生えたのだった。ローゼフはピノをあやすと髪飾りの話をした。
「――ピノ、やはりお前は凄いな。母上が無くした髪飾りを見つけてくれてありがとう。これは母上と私にとっても大事な思い出の品なのだ。母上が誕生日の時、私が生まれてはじめて母上に贈ったんだ。母上はこの髪飾りを大事にしてくれた。きっと母上もこの髪飾りをみつけてくれたお前に感謝しているよ」
「えへへ……。ローゼフのお母さん綺麗だね?」
「ああ、そうだとも。私の自慢の母だからな――」
「うん、そうだねローゼフ。髪飾り見つかってよかったね!」
「ああ、ピノありがとう……!」
彼はそう話すと優しく微笑んだ。彼の優しげな顔にピノは頬を赤く染めると、恥ずかしそうに照れたのだった。
「ボク、ローゼフの役にたてたかな?」
「ああ、もちろんだ。ピノは私の自慢の愛玩ドールだ!」
「ほ、本当に……!? 嬉しい……! 大好きローゼフ!」
ピノは無邪気に彼に抱きつくと、とても幸せそうな顔を見せた。そしてローゼフも幸せな気持ちになると、ピノを自分の腕の中にぎゅっと抱き締めたのだった――。

「少年愛玩ドール」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「恋愛」の人気作品

コメント

コメントを書く