少年愛玩ドール

成瀬瑛理

秘密

「なんて可愛らしい方だ。こちらこそよろしくピノ……!」
「うん!」
ローゼフは感心した表情でピノに話かけた。
「いいぞピノ。礼儀正しいことは何よりだ。それでこそ私の自慢の人形だ」
ローゼフはそう言ってピノの小さな頭を優しく撫でた。
「わーい、ローゼフに褒められちゃった!」
ピノは彼に褒められると、嬉しそうに床の上でハシャイだのだった。
「おやおや、元気のいい子ですな」
「ああ、そうだなパーカス…――」
「それにしてもこれからどうするのです?」
「何をだ?」
パーカスの何気ない質問にローゼフは隣で聞き返した。
「私は貴方様の話を聞いてピノを理解しましたが、他の者にはどう説明をするのですか? 彼をみたら他の使用人達はきっと動揺するでしょう――」
パーカスの問いかけにローゼフは優雅な表情で答えた。
「確かにその通りだパーカス……。しかし、今は我々で彼を見守ってあげようじゃないか。それに長い間ここは静か過ぎた。たまには賑やかでもいいだろ?」
彼のその言葉が長い年月の孤独を感じさせた。パーカスはその言葉を胸に受け止めると、静かに頷いて返事をしたのだった。
「左様ですねローゼフ様……。では、ピノについて私からも何か良い手はないか考えてみます」
「ああ、頼んだぞパーカス。お前だけが頼りだ」
ローゼフはそう話すと、彼の右肩にそっと手を置いたのだった――。

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