少年愛玩ドール

成瀬瑛理

彼の部屋

「ひどいよひどいよ! ローゼフのばかぁーっ! ボクを鞄の中に無理矢理押し込んでその上、鞄ごと蹴るなんて酷いよ……!」
「すまん……私も慌てたのだ。でもお前にケガはなくて良かった」
彼は反省して謝るとピノは直ぐに抱きついた。
「もう……! 今度ボクを鞄の中に入れる時は優しくしてね!?」
ピノのその言葉にローゼフ頷いて答えた。
「ああ、約束する」
ローゼフは謝るとピノの頬にキスをした。彼に初めて頬にキスをされると、ピノは嬉しそうに笑った。
「エヘヘー! わぁ~い! ローゼフに頬っぺたにキスされちゃった! やったー!」
ピノは嬉しそうに喜んでハシャイだ。彼は朝からハプニングがあり色々と苦労したが、ピノの喜んだ笑顔を見ていると疲れが一気に吹き飛んだ。彼はこの先の事を考えると不安はまだあるけれども、ピノと一緒にいられることを彼自身も楽しんでいた。今まで孤独だった彼にとって、突然自分のもとにあらわれたピノは彼にとって、唯一の救いであり生き甲斐だった。ピノが来てから彼の顔には再び明るい笑顔が戻った。ローゼフはピノを自分の膝の上に乗せると優しく話かけた。
「今はまだ難しいが、そのうち時間がなんとかしてくれる。だから今は私の部屋で大人しくしてくれ、いいな?」
「うん……ボク大人しくてるね?」
「良い子だ。それでこ私の人形だ」
「うん! ボク、ローゼフのこと大好き! だからもっとそばに居てもいい?」
「ああ、もちろんだとも、私もお前が大好きだ」
「ローゼフ……!」
ピノはその言葉に嬉しくなると彼に無邪気に抱きついた。ローゼフは自然な気持ちになると、ピノを愛しそうに抱き締めたのだった――。

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