少年愛玩ドール

成瀬瑛理

彼の部屋

とっさに寝たフリをすると、その直後にパーカスが部屋の中に入ってきた。
「はて? 今騒がしかったような……? ローゼフ様、起きてますか?」
彼の呼び掛けにローゼフはわざとらしく、そこで起きたフリをした。
「う~ん……なんだ、もう朝か?」
「はい、起床のお時間でございます。さあ、起きて下さいローゼフ様」
パーカスはカーテンを開くと窓をあけた。彼は起き上がると、何もなかったような素振りをみせた。
「ローゼフ様、今さっきですが貴方様のお部屋から騒ぐ声が聞こえたのですが、私の気のせいでしょうか?」
パーカスの質問に彼は冷や汗をかくと、知らないフリをした。
「さあ、なんのことだか……。お前の聞き間違えじゃないのか?」
ローゼフはそう言って然り気無く答えた。パーカスは不思議そうに首を傾げると、彼に着替えの服を手渡したのだった。パーカスは脱いだ寝間着を受けとるとお辞儀をして部屋から出て行った。ローゼフは服に着替え終えると、パーカスが部屋から出て行ったのを確認した。そして、慌ててしゃがむとベッドの下から鞄を取り出した。
「ピノ大丈夫か……!?」
鞄を開けるなり、ローゼフは心配そうに覗き込んだ。するとピノは怒っているのか、無言で仏頂面になっていた。不機嫌な顔で頬っぺたをふくらますと彼を睨むなり怒りだした。

「少年愛玩ドール」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「恋愛」の人気作品

コメント

コメントを書く