少年愛玩ドール

成瀬瑛理

彼の部屋

彼は朝方まで一緒に寝てもいいと許可すると、ピノは嬉しそうにベッドに入ってきた。時計は夜中の1時だったので、彼は6時になったらピノを起こそうと思った。ピノはベッドに入るなり直ぐに眠った。彼は隣で寝顔を見ると、少しあきれた顔で微笑んだのだった。
「まったくこの子は本当に面白い子だ。無邪気で明るくて素直で可愛い……お前が来てからは色々と沢山驚かされるよ。"愛玩ドール"か、お前は私の可愛い人形だ。おやすみピノ…――」
彼は頬っぺに優しくキスをすると、ピノを抱き寄せて深い眠りについた――。そして、朝方になると、彼は腕に違和感を感じてパッと目を覚ました。するとピノがローゼフの腕を眠りながらカジっていた。
「うわぁっ!!」
その瞬間、ローゼフは驚いて飛び起きた。
「人の腕を噛みつくんじゃない!」
ローゼフはピノに噛まれた腕をバッと払いのけた。
「う~ん、お肉……」
「ん?」
「お肉……お肉固い……」
ピノのその言葉にローゼフは、そこでガックリと肩を落とした。
「ピノのヤツ……! 人の腕を肉料理だと思ってカジったな、今のは屈辱的だぞ……! コラ、今すぐ起きなさい!」
彼がそう言ってピノに声をかけると、部屋のドアがノックされる音が聞こえた。
「ローゼフ様、もう朝でございます! 起床のお時間になりました! さあ、起きて下さい!」
パーカスの呼び掛けにローゼフは顔が急に青ざめると、時計をバッと見て確認した。

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