少年愛玩ドール

成瀬瑛理

贈り物

「大丈夫か……!?」
ローゼフはそう言って咄嗟に庇うと、心配そうな表情で覗き込んだ。
「うん、ちょっと驚いただけ。でも大丈夫だよ?」
ピノは何ともないと話すと、彼の目の前で明るく無邪気に笑ったのだった。
「そうか、ならいい……。それよりよくやったピノ、前より歩くのが上手になったな?」
彼はそう話すと優しく微笑んだ。ピノは褒められると嬉しそうに喜んだ。
「ほ、本当に……!?」
「ああ、本当だとも。お前は人形だから歩くのをもっと練習しないとな?」
「うん、ボクもっと歩くの上手くなるね!」
ローゼフはそう言ってピノを褒めると、頭に手を乗せて優しく撫でた。彼に頭を撫でられると、ピノは照れながら笑い返したのだった。
「ピノ、きみにプレゼントがあるんだ。さあ、この大きな箱を開けてごらんなさい」
彼はそう言ってピノの目の前に、大きな箱を二つ並べて置いた。
「わーい、ありがとう!」
ピノはカーペットの上に座り込むと、大きな箱に巻かれた包装紙を両手でビリビリに破いて中を開けたのだった。

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