少年愛玩ドール

成瀬瑛理

生誕

彼は少年を自分の膝の上に乗せると、綺麗な横顔で話しかけた。
「私の名はローゼフ、きみは私だけの愛玩ドールだ。名はピノにしよう」
「ピノ?」
「ああ、そうだとも」
そう言って少年に名前を与えると、ローゼフは穏やかな表情で微笑んだ。少年は彼から名前をもらうと、とても嬉しそうに無邪気にハシャイだ。
「マスターありがとう! 素敵な名前だね!? ボクは今日からピノだ!」
少年は彼の膝の上から降りると、無邪気にハシャイで踊った。その様子は心から喜んでいる様だった。
「こら、やめなさいピノ! 朝からそんなにハシャイだら……」
彼がそう言いかけると、少年はいきなりカーペットの上に躓いて倒れた。
「ピノ!」
ローゼフは名前を呼ぶと、慌てて駆け寄って抱き起こした。
「あれ……? 足がうまく動かない。なんでかな?」
ピノはそう話すとキョトンとした表情で自分の脚を触った。
「当たり前だ。お前はまだ、生まれて間もないんだから――」
彼はそう話すとピノに優しく微笑んだ。
「そうかぁ。ボク生まれてまだ上手く歩けないんだね?」
「ああ、だからまずは特訓だ! さあ、私の手を取りなさい!」
「うん! ボク、ローゼフ大好き!」
少年は笑顔で無邪気に笑うと、素直に彼の手をとったのだった――。

          

「少年愛玩ドール」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「恋愛」の人気作品

コメント

コメントを書く