少年愛玩ドール

成瀬瑛理

生誕

翌日の朝、彼はベッドで眠っていると傍で誰かの気配を感じて目を覚ました。すると目を覚ますと、目の前に見知らぬ小さな少年が彼の顔を不思議そうに覗き込んでいた。ローゼフは慌てて起き上がると大きな声を出した。
「だ、誰だきみは……!?」
彼の大きな声に少年はびっくりすると、ベッドから転げ落ちた。そしてベッドの下から頭を覗かせると彼に質問に答えた。
「ボク? ボクは……んとね、ボクはまだ名前がないんだ。だからマスター、早くボクに名前をつけてよ?」
小さな少年のその言葉にローゼフはビックリすると思わず聞き返した。
「マスターだと……!?」
「うん、そうだよマスター! ボクはマスターだけの愛玩ドールだよ!」
小さな少年はそう話すと、いきなり立ち上がって彼に無邪気に抱きついてきた。
「マスターがボクを誕生させたんだよ。ねぇ、あのこと覚えてる?」
「なっ、何を言って……!?」
ローゼフは小さな少年にいきなり抱きつかれると、酷く混乱した様子をみせた。
「ボク、マスターに会えてよかった! ずっと一人ぼっちで寂しかったんだよ? でもマスターがボクを誕生させてくれたから、もう一人ぼっちじゃないや。ねえ、ボクはマスターの理想のドールになれたかな?」
少年は可愛らしく首をかしげると、彼の顔を無邪気に覗き込んできた。その無垢であどけない大きな瞳にジッと見つめられると、ローゼフは急に顔が赤くなったのだった――。

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