少年愛玩ドール

成瀬瑛理

愛玩人形

「フン。お前がそこまで言うのなら買ってやっても構わないぞ? 気味が悪い人形だが、仕方ないから私のコレクションの1つに加えてやる。それに私には莫大な富みと財産がある。私に買えない物などない、そうだろ?」
彼は優雅にそう話すと人形を買う意思を伝えたのだった
「ありがとうございます……!」
その言葉に商人は表情が急に明るくなった。
「やはり貴方様は私の一番のお客様です……! では、商談成立でよろしいですか?」
「イチイチ面倒くさい奴だ、商談は成立したんだ! 早くいくらかを言え!」
商人はそう言われると、自分の胸ポケットにしまってある小切手を直ぐに手渡した。ローゼフは小切手に言われた額をインクで記入すると、鼻で笑ってそれを彼に手渡した。
「高くついた買い物だが、私にとっては安い買い物だ。さあ、用は済んだら早く帰れ!」
彼はそう言って話すと商人を自分の部屋から閉め出した。
「ローゼフ伯爵、私の話はまだ終わっていません! その人形は今のままではただの人形です! 人形に魂を宿らすには……!」
商人が廊下で騒いでいると、執事が直ぐに駆けつけた。
「さあさあ、用はもう済んだ! 早く帰りたまえ!」
執事と使用人達は商人を取り押さえると、屋敷の外に彼を放り出したのだった。

          

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