宇宙の星くず

春田 よぎり

56話目 誕生日も過ぎてしまったし今更な話。

貴方が生まれた日は
沢山の誰かが
溶け
焼け
消えた日です
なんて
修学旅行の途中
青天の霹靂のように
プレゼントされた
先生
ねぇ  先生
冗談なんて欠片も含まずに
表情消してましたけど
それは
申し訳なく思って
悔やめと言いたかったんでしょうか
そんなこと
死んでも生き返っても
思ってやるつもりは
ないがしかし
今更ながら
全てを越したあと
別段
何もない日に考える
やとしたら
残酷を通り越して
笑けるな
よかったねなんて思う
僕の中に溶け込んで
見えない
無色透明
やけど
ある意味有害
形は違うようやけど
こんなふうにしたかったんでしょうね
僕は
その日が嬉しいし
だからといって
他を蔑ろにする気は
さらさらなかったのに
其方さんは
信じてなかったのね
テレビを開けば
皆が
空に向かって
手を合わせ
脳内を捧げて
いや
もしかしたら
めんどくさいとか
思っているかもしれない
馬鹿馬鹿しい
なんて思う僕は
酷く薄情でしょうか
それすら出来んほどに
重く受け止めてることに
ならんのでしょうか
現に
歴史の教科書を開くたびに
僕は
傷ついていましたよ
年に一回
訪れるそれは
おめでとうではなくて
黙祷で始まる
それは
とても正しく見えるから
よくわからんけど
全く思ってないけど
生まれてきて
すいません
とか
嫌味
生理現象
仕方ないような
嘔吐に近い
とにかく
マイナスな事やね
ムスッとしてしまう
濃ゆいコーヒーで
流し込んで消す
そうするしかなかった
なんやろ
おかしいね
純粋さがない
これを
小学校高学年から
やってきたなんて
あれあれ
これはもしかして
何やら
色んなことがあった
とある日よりも沢山
何も無くても
21年飲み込み続けて
コンマ1秒
消えた言葉が
あるのかも知らん

「宇宙の星くず」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「その他」の人気作品

コメント

コメントを書く