宇宙の星くず

春田 よぎり

50話目 馬鹿だねって、ひと吹きで。

あの子達が忘れて行くなら
僕もそうしようと
そう思って
いつも失敗している
なんて間抜けだろう
『うざい』が口癖とか
本当に笑えない
可愛くない僕は
それを呟くたんびに
また1つずつ
可愛くなくなって行く
性別は曖昧になって
消えないように
君が
見ていてと思う
何も見ないで
気配に少し話しかけて
くれたらいいのにとも思う
隣のアパートのあの子の秘密
どんなに
世間から否定されようと
可哀想にと言われる
僕なんかより
よっぽどキラキラしていた
これから先
何も無くなった時
僕らはどこに行くんだろうね

君とただ
笑っていたいだけなのに
今の僕に
その隣にいる資格すら
見いだせない
その上
時間が許さない
動け動けと
鞭を振るって
あぁ
見るも無残
僕だったものは
一体どこへ
もう
あなたは誰からも
愛されることはありませんと言う
ただそれだけの
診断結果が欲しい
どこかで
海に似た匂いがする

「宇宙の星くず」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「その他」の人気作品

コメント

コメントを書く