宇宙の星くず

春田 よぎり

44話目 懺悔

僕だけが
出会った瞬間に
さよならって
言ったんだよ
君があまりに
僕と同じ
人間に見えなくて
なんの根拠もなく
ダメだと思った
光の中に
たたずむ君は
それだけ綺麗で
僕を殺したあの子と
少しだけ似ていた
心臓が
恐怖に
期待に
ひくりと震えて
僕をどうしようもなく
汚くして
僕は僕を
抱きしめるしかなかった
君の声を聴いた
君の香水の匂いを憶えた
君との身長差を知った
君の好きな本を読んだ
君を知れば知るほどに
僕は間違っていなかった
だから
がっかりしなかった
君に憧れて
君になりたい一方で
君が死ぬほど嫌いだった





          

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