宇宙の星くず

春田 よぎり

43話目 一番遠く触れること叶わぬ、ある一種の恋

いつだってそうだね
私達は
当たり前みたいに
汚くて
理性に縫い止められて
実はお腹に化け物を飼ってる
地球では
地球温暖化とか
デモだのテロだの
騒がしくて
私達の心に
間接的な
恐怖と悲しみを植え付ける
無理矢理踏み込まれて
吐き気が止まない
私達は平気なふりをして
心病んでいく
なのに
いつだってそう
いつだってそうだ
何も知らないみたいに
空は遠く美しく
顔をコロコロ変えて
関係ないって
言われてるみたいだった
なのに
それが一番
私を浄化する
苦しさと安らぎを
いっぺんにもってくる
一番好きで
一番嫌い
だから
君になりたいのだと思う
夢の中で
君が現れて
人の姿をしているのに
君が空であることを知っていた
目が覚めるまで
ずっと
君と話していた
夢が覚めて
みぞおちが
ひゅっと冷たくなる
カーテンの隙間から
グラデーションの
空が見えた


          

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