宇宙の星くず

春田 よぎり

35話目 ぐっちゃくちゃ

夜に染まっていく
空を見ながら
あぁ
僕は間違って生まれたんだなぁ
なんて思う
だって
景色があまりにも綺麗で
街ゆく人が
皆楽しそうで
あまりにも
僕は汚かったから
その対比についていけない
地上の色はぐちゃぐちゃで
ゆめかわいいとか言って
よくわからないことになっている
ゴミ箱の中を覗いて
絶望している僕を
ほったらかしにして
突き進んでいく人と
ただ
それを見ている人
3つに分かれて
ほとんど曖昧で
同じだと
ハッキリしてるのは
言葉だけだ
言葉だけが簡単に
小さくつむがれて
よりすぐられて
綺麗な空の
一部になっていく
安心する



物語の主人公には
なれない
僕は書き手だ
キラキラは似合わない
けど
キラキラを作れる
ボロ雑巾の中で
お話を書く
それは決して
楽しいものではなくて
なんなら苦しいもので
君の不幸すら
僕が吸い込んだのかと思った
君は
渋谷に行って
新しい友達ができたと笑った
君の代わりになったこと
よかったと思ってるけど
喜べなくてごめんね



どこかで綺麗な人が
「ブスに人権はない」
とか言って叩かれていたけど
それって本当のことだと思ったよ
だって僕に
人権があったことは無いもの
そんな僕も
叩かれるべきでしょうか
汚れていると
罵られるべきでしょうか
でも
お前も一緒だろうが
偽善的で
吐き気がする
消滅してしまえ



悲しい歌が好きです
いろんな悲しみを知っておけば
この体に降りかかった時
知ってる
大丈夫って思えるから
準備運動?
みたいなものです
プールにいきなり入ったら
死んじゃうこともあるでしょう
いや
いっその事死にてぇよ
馬鹿野郎と吠える



つまり何が言いたいかって言うと
人間なんて
ろくでもねぇってことです
僕なんて
ろくでもねぇってことです

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