宇宙の星くず

春田 よぎり

31話目 愛の形も色々ある

愛の形は
決まっているらしい
けれど
僕とあの人は
少し違うような気がする
想いの果て
原始の海みたいな
いろんなものが溢れて
混濁している
あまりに重くて
感情的で
しびれるように甘い
それを
ドアの向こうに閉じ込めて
僕は
誰かは
早く終われと思う
こんな形もあるのだと
言葉にできたら楽だ
誰も彼もが素直に
四角い箱の向こうで
笑って
幸せそうで
僕もそうなってしまいたいけど
それでも
誰にもドアを
叩かそうとしない
だって
あまりにも汚くて
誰かに見られたら
死んでしまいそうになるから
僕だけが僕を知っている
なんて言ってたら
どこぞの教徒がわめく
主はいつでも
僕らを見ていると
救ってくださると
祈り願えと
馬鹿みたいだ
僕は知っている
神など
僕らが作り出した
かわいそうな人形であると
だってそうだろう
自分のおかげでもないのに
敬われ
自分のせいでもないのに
責められる
僕が神なら
怖くてこわくてコワクテ
消えてしまいたくなるだろう
だから僕は知らないフリをする
神には何も求めない
ドアの向こう
奥の奥の方へ
閉じ込めて
また
闇を深くしてゆく
言い訳ばかりしている

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