宇宙の星くず

春田 よぎり

30話目 甘ったれてんな

何も言わないのも
優しさなんだって
大人達だけが知っている
傷ついたことがある人の塊
それを
乗り越えた人の塊
あぁ
あの人は大人ではないよ
歳を食っているだけの
夢見る赤子
善意と悪意は紙一重
偽善者のあの子は
私って優しいって
自分に酔っているだけで
本当は人のことなどどうでもいい
狂おしいほどの
おせっかい
ノックはたまにでいいよ
いつもだと うっとうしい
そういう僕は
自分が可哀想だとわかっているから
気を使われるのが当たり前の
とんだ甘ったれ
大人にはなりきれない
子供でもない
とても気持ち悪い
結局
ほとんどが
どうしようもない人間です
終われ
終わらない
終われ
終わらない
死んでも変わらない
閻魔様が微笑んでいる
見えた横顔
綺麗な顔
腰に響く声
甘い甘い
絶望の匂い





『お前らにはお似合いだ』と。





僕はそこから這い上がれるかい?
どうしようもないまま
人を許して
嘲笑われる覚悟を
僕はもてるだろうか
覚悟が決まりきらない
死んでしまいそうなほど
不器用で甘ったれな僕

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