モンスターのスキルを奪って進化する〜神になるつもりはなかったのに〜(修正中)
第35話:プレゼント
夜。夕食も食べ終えて何をするわけでもなく部屋でダラダラとしていた時、部屋のドアがノックされた。
こんな時間に一体何の用なんだ?メイドのレマだったら勝手に入ってくるし‥‥‥うーん、母さんかな?
「誰ですか?」
「私とマエルドだ」 
シェルド兄さんとマエルド兄さん!?予想外の来訪者に俺は驚きドアに駆け寄った。
「兄上!?一体、何の用事なのですか?」
「それは秘密だ」
「えーとね、シズナの誕生ーー「マエルド!!それ以上言うな!!」ーーえー‥‥‥別にいいじゃん、兄さん」
「ならん。驚きが半減するだろ!!」
「ちぇーわかったよ」
これ、開けても大丈夫かな‥‥‥もうちょっと待つか。
ーー数分後
「兄上、開けても大丈夫ですか?」
「ああ、すまないな。取り乱した」
「では開けますよ」
俺はドアを開けて兄さんたちを迎えた。ドアが開かれた先には兄さんたちがいた。ただし、手は後ろに回しているが。
何か隠している‥‥‥なんだろう?
俺は隠されているものを見ようと兄さんたちの後ろに回った。しかし、兄さんたちは見られまいと体を回転させて俺に後ろをとらせなかった。
ここまでして隠すものって何だろう?すごく気になるな‥‥‥。
「兄上‥‥‥一体何を隠しているのですか?」
「ちょっと待ってくれ」
兄さんはそう言って深呼吸をした。マエルド兄さんは息切れすることなく兄さんの斜め後ろにいたけど。
「よし!!」
な、何が始まるんだ!?変に気合が入っているせいか無駄な勘ぐりをしてしまう。
「シズナ、改めて誕生日おめでとう!!」
「僕からもおめでとう!!」
「ふぇ?‥‥‥」
一体何の事やら‥‥‥。
「忘れたのか?2日ほど前のことだが」
2日‥‥‥2日前?2日前と言えばーーあ、誕生日のことか!!
「どうやら思い出したようだな。それで本題なのだが‥‥‥私たちは明日、学園に戻らなければいけない。そこで誕生日の贈り物を渡しにきたのだ。本来ならば当日に渡そうと思っていたが‥‥‥アレ レでは、な‥‥‥」
まあ、あの空気の中でプレゼントを渡しに来れるとか猛者すぎるもんな~。
「嬉しいです!!」
「それでこれが私の贈り物だが‥‥‥」
そう言って兄さんは後ろに回していた手を前の方に持ってきた。その手には見事に包装された小さなプレゼント箱があった。
「気に入ってもらえると嬉しい」
「開けてもいいですか!?」
「ああ」
俺はプレゼント箱のリボンを解き、ゆっくりと宝箱を開けるかのように包装を解いていった。包装を解いている間、中身が何かを考えていた。
何だろうな?杖、それとも何か?うぅ~一体何だろう?すごくワクワクするな!!
包装が解けたプレゼント箱の中から出てきたのはーー『宝石』だった。
「宝石‥‥‥キラキラしていて綺麗だ‥‥‥引き込まれるかのような赤き宝石か‥‥‥」
「どうだろうか?それは身につけているだけで【火属性耐性】が付く【ファイカル】という『魔宝石』の指輪だ。喜んでくれると嬉しいのだが‥‥‥やはり指輪ではダメか?」
「いいえ、すっっっっっっっっっっごく嬉しいですッ!!」
「そうか‥‥‥喜んでくれたなら私も頑張って選んだ甲斐があるというものだ」
「じゃあ次は僕の番だね♪僕のはこれだよ」
そう言ってマエルド兄さんは俺にプレゼント箱を渡した。これも先ほどと同じように開けていく。開けている最中に考えていたのは『プレゼントがダブらなければいいな』ということだ。
いやまあ、ダブったとしても心がこもったプレゼントだから嬉しいけど‥‥‥指輪を二つもつけるとか成金としか思えない。子供の頃から成金趣味とか嫌だわ~。
さて、果たしてダブるのかダブらないのか、どっちだ!?
「宝石?」
宝石という点ではダブりだけど指輪ではないからよしとしよう。
「そ、宝石。ただし、一つだけ違うんだよね~。これは僕が作った『魔道具』、兄さんのは市販の『魔宝石』」
「マエルド‥‥‥それはどういう意味だ」
「べっつに~意味なんてないよ~」
あわわわわ‥‥‥今にも喧嘩が始まりそうな険悪な雰囲気だ。なんでこうなる‥‥‥。
「兄上、喧嘩しないでください‥‥‥」
「わかった。しかしマエルド、お前と比べたら大抵の者は勝てないぞ。私もその大抵の一人だ」
「わかってるよ、ちょっとからかっただけだよ。だからそんなに怒らないで」
「すまない。これでも頑張って選んだものだ。それを貶されたと思うと‥‥‥ついカッとなってしまった」
よかった‥‥‥仲直りしてくれたみたいだ。みんな仲良し、これが一番だな!
「じゃあ僕のプレゼントの説明に戻るけど、僕があげたのは『すいと~るくん』だよーー」
『すいと~るくん』‥‥‥なかなか奇抜なネーミングだな‥‥‥はっきり言ってダサい。でも言ったら怒りそうだから黙っておこう。
「ーー別名、『吸魔石』。効果は『他者から受けた攻撃によるダメージを代わりに受けてHPが0にならないようにする』だよ。代わりに受けられるダメージは1000までだけど」
身代わりの道具か‥‥‥すごいな。俺のHPが13だから1000となると結構なダメージを代わりに受けてくれるのか。
「ただし、これだけは守れ。絶対に他言しないと。もし他言してしまえばお前はあらゆる者から命を狙われるかもしれぬ。それはそういうものだということを自覚しろ」
命を狙われるとか‥‥‥呪いのアイテムだな。返そうかな‥‥‥でも身代わりの道具なんて貴重なものーーレアなもの欲しいし‥‥‥どうしよう‥‥‥。
「あ、効果の発動条件はポケットに入れててもいいから肌に触れさせること。別に直接肌に触れさせなくても衣服の上からでも大丈夫だから」
せっかくのプレゼントだし‥‥‥貰えるなら貰っておこう。二度と手に入る可能性もなさそうだし。
でも‥‥‥これは奥の手だな。気軽に使っていたらすぐに壊れそう。
「では、贈り物も渡し終えたので私たちは自分の部屋へと戻る」
「シズナ、またね♪~」
「兄上、さようなら」
「まさかこの歳で指輪がもらえるとは思わなかったな‥‥‥ちょっとつけてみよう」
「結構似合っているかな?自画自賛でしかないけど」
もうすることもないし‥‥‥
「寝るか!!おやすみ~」
ーー俺は気分を良くしながら眠りの世界に入っていった。
あー(何書こう)‥‥‥別の作品もよろしくお願いします。
こんな時間に一体何の用なんだ?メイドのレマだったら勝手に入ってくるし‥‥‥うーん、母さんかな?
「誰ですか?」
「私とマエルドだ」 
シェルド兄さんとマエルド兄さん!?予想外の来訪者に俺は驚きドアに駆け寄った。
「兄上!?一体、何の用事なのですか?」
「それは秘密だ」
「えーとね、シズナの誕生ーー「マエルド!!それ以上言うな!!」ーーえー‥‥‥別にいいじゃん、兄さん」
「ならん。驚きが半減するだろ!!」
「ちぇーわかったよ」
これ、開けても大丈夫かな‥‥‥もうちょっと待つか。
ーー数分後
「兄上、開けても大丈夫ですか?」
「ああ、すまないな。取り乱した」
「では開けますよ」
俺はドアを開けて兄さんたちを迎えた。ドアが開かれた先には兄さんたちがいた。ただし、手は後ろに回しているが。
何か隠している‥‥‥なんだろう?
俺は隠されているものを見ようと兄さんたちの後ろに回った。しかし、兄さんたちは見られまいと体を回転させて俺に後ろをとらせなかった。
ここまでして隠すものって何だろう?すごく気になるな‥‥‥。
「兄上‥‥‥一体何を隠しているのですか?」
「ちょっと待ってくれ」
兄さんはそう言って深呼吸をした。マエルド兄さんは息切れすることなく兄さんの斜め後ろにいたけど。
「よし!!」
な、何が始まるんだ!?変に気合が入っているせいか無駄な勘ぐりをしてしまう。
「シズナ、改めて誕生日おめでとう!!」
「僕からもおめでとう!!」
「ふぇ?‥‥‥」
一体何の事やら‥‥‥。
「忘れたのか?2日ほど前のことだが」
2日‥‥‥2日前?2日前と言えばーーあ、誕生日のことか!!
「どうやら思い出したようだな。それで本題なのだが‥‥‥私たちは明日、学園に戻らなければいけない。そこで誕生日の贈り物を渡しにきたのだ。本来ならば当日に渡そうと思っていたが‥‥‥アレ レでは、な‥‥‥」
まあ、あの空気の中でプレゼントを渡しに来れるとか猛者すぎるもんな~。
「嬉しいです!!」
「それでこれが私の贈り物だが‥‥‥」
そう言って兄さんは後ろに回していた手を前の方に持ってきた。その手には見事に包装された小さなプレゼント箱があった。
「気に入ってもらえると嬉しい」
「開けてもいいですか!?」
「ああ」
俺はプレゼント箱のリボンを解き、ゆっくりと宝箱を開けるかのように包装を解いていった。包装を解いている間、中身が何かを考えていた。
何だろうな?杖、それとも何か?うぅ~一体何だろう?すごくワクワクするな!!
包装が解けたプレゼント箱の中から出てきたのはーー『宝石』だった。
「宝石‥‥‥キラキラしていて綺麗だ‥‥‥引き込まれるかのような赤き宝石か‥‥‥」
「どうだろうか?それは身につけているだけで【火属性耐性】が付く【ファイカル】という『魔宝石』の指輪だ。喜んでくれると嬉しいのだが‥‥‥やはり指輪ではダメか?」
「いいえ、すっっっっっっっっっっごく嬉しいですッ!!」
「そうか‥‥‥喜んでくれたなら私も頑張って選んだ甲斐があるというものだ」
「じゃあ次は僕の番だね♪僕のはこれだよ」
そう言ってマエルド兄さんは俺にプレゼント箱を渡した。これも先ほどと同じように開けていく。開けている最中に考えていたのは『プレゼントがダブらなければいいな』ということだ。
いやまあ、ダブったとしても心がこもったプレゼントだから嬉しいけど‥‥‥指輪を二つもつけるとか成金としか思えない。子供の頃から成金趣味とか嫌だわ~。
さて、果たしてダブるのかダブらないのか、どっちだ!?
「宝石?」
宝石という点ではダブりだけど指輪ではないからよしとしよう。
「そ、宝石。ただし、一つだけ違うんだよね~。これは僕が作った『魔道具』、兄さんのは市販の『魔宝石』」
「マエルド‥‥‥それはどういう意味だ」
「べっつに~意味なんてないよ~」
あわわわわ‥‥‥今にも喧嘩が始まりそうな険悪な雰囲気だ。なんでこうなる‥‥‥。
「兄上、喧嘩しないでください‥‥‥」
「わかった。しかしマエルド、お前と比べたら大抵の者は勝てないぞ。私もその大抵の一人だ」
「わかってるよ、ちょっとからかっただけだよ。だからそんなに怒らないで」
「すまない。これでも頑張って選んだものだ。それを貶されたと思うと‥‥‥ついカッとなってしまった」
よかった‥‥‥仲直りしてくれたみたいだ。みんな仲良し、これが一番だな!
「じゃあ僕のプレゼントの説明に戻るけど、僕があげたのは『すいと~るくん』だよーー」
『すいと~るくん』‥‥‥なかなか奇抜なネーミングだな‥‥‥はっきり言ってダサい。でも言ったら怒りそうだから黙っておこう。
「ーー別名、『吸魔石』。効果は『他者から受けた攻撃によるダメージを代わりに受けてHPが0にならないようにする』だよ。代わりに受けられるダメージは1000までだけど」
身代わりの道具か‥‥‥すごいな。俺のHPが13だから1000となると結構なダメージを代わりに受けてくれるのか。
「ただし、これだけは守れ。絶対に他言しないと。もし他言してしまえばお前はあらゆる者から命を狙われるかもしれぬ。それはそういうものだということを自覚しろ」
命を狙われるとか‥‥‥呪いのアイテムだな。返そうかな‥‥‥でも身代わりの道具なんて貴重なものーーレアなもの欲しいし‥‥‥どうしよう‥‥‥。
「あ、効果の発動条件はポケットに入れててもいいから肌に触れさせること。別に直接肌に触れさせなくても衣服の上からでも大丈夫だから」
せっかくのプレゼントだし‥‥‥貰えるなら貰っておこう。二度と手に入る可能性もなさそうだし。
でも‥‥‥これは奥の手だな。気軽に使っていたらすぐに壊れそう。
「では、贈り物も渡し終えたので私たちは自分の部屋へと戻る」
「シズナ、またね♪~」
「兄上、さようなら」
「まさかこの歳で指輪がもらえるとは思わなかったな‥‥‥ちょっとつけてみよう」
「結構似合っているかな?自画自賛でしかないけど」
もうすることもないし‥‥‥
「寝るか!!おやすみ~」
ーー俺は気分を良くしながら眠りの世界に入っていった。
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コメント
刺身食べたい
2倍です。修正しました。