モンスターのスキルを奪って進化する〜神になるつもりはなかったのに〜(修正中)

刺身食べたい

閑話1

ーーレマ視点

   私はドアを開けたのです。そっと開けたのはシズナ様を起こさない為なのです。起こしに来たのに起こさないようにするとはこれまたおかしな話なのです‥‥‥。

「シズナ様~、起きてくださいなのです~」

   それにしても‥‥‥なんて可愛らしい寝顔なのです!やっぱり、シズナ様は私の天使なのです‥‥‥。

「むにゃむにゃ~‥‥‥あと、5分ん~」
「ダメなのです~、起きてくださいなのです~」

   それと5分って何なのです?‥‥‥考えてもわからないから、考えるのをやめるです。

「くぅぅ~」

   ‥‥‥全く起きないのです。‥‥‥を使うほど、私は冷酷じゃないのですが‥‥‥遅れると怒られるのはシズナ様なのですから、ここは心を冷たくしてを使うのです!

「【強制起床起きろ】」

   このスキルは相手に幻覚を見させて起こすスキルなのです。その幻覚の内容が殆どが痛覚を感じるものなので使うのをとても躊躇うのです‥‥‥。

「ぎぃゃあああーーー!?」

   予想した通り、痛みでシズナ様が起きましたのです。思わず叫んでしまうのも無理はないのです。実際に私もスキルを獲得するためにメイド長にスキルを使われたのです‥‥‥凄く痛かったのです‥‥‥。

「いたーーあれ?痛くない」
「おはようございます、シズナ様。御当主様と奥様が馬車にてお待ちです」
「あー、うん。分かった」

   私は『祝福の儀』用の特別なお召し物をシズナ様に着せ付けたのです‥‥‥凄く‥‥‥素敵なのです‥‥‥まさに『天使』‥‥‥顔には一切出さないですが‥‥‥。

   着付けを終えた後、私は馬車にてお待ちの御当主様と奥様のところにシズナ様を連れて行ったのです。

「ではシズナ様、行ってらっしゃいませ」

   私はメイド長に教わった通り、手と手をお腹に当てて礼をしたのです。

「うん、行ってきます!」

   これで私の仕事は終わりなのです。本当ならば付いて行きたいですが‥‥‥私は一使用人、到底付いて行くなど出来ないのです。
   それと、シズナ様の5歳の誕生日パーティの準備が残っているのです。一生に一度の誕生日パーティー、心に残るような素晴らしいものにしないといけないのです!!
   そう思って気分を高揚させながら私は屋敷に戻ったのです。


15~20歳の口調が難しい。異世界だから女子高生みたいなことを言わないですし。


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