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俺は今日から潔癖吸血鬼

倉本あまね

6滴目:違和感、そしてまた違和感

「悠真!梨彩ちゃんッ!」


俺たちが目覚めた場所は家の廊下だ。思い返してみる。

ドゥールから電話がきて、菜々が家にやってきて、気づいたらわけのわからない場所に飛ばされて…


「戻ってきたってことか…」


「兄さん!とりあえず姫さんと富士さんに連絡しよ!」


「ああ」と返事し菜々にはここに残るように言って大介に電話をした


『おぅ!もしかして悠真くんかぁ?姫も今起きたとこなんだが、梨彩ちゃんはどうしたよぉ?』


「俺も梨彩も今起きたとこですよ。そっちになにかおかしなことがありました?」


『それがなぁ、さっき瞬間移動?するまで俺達は友達と家で飲んでたんだよ。んで戻ってきたってわけなんだが、その一緒に飲んでたやつらがいなくなっちまったんだよぉ!』


いなくなった?俺は考え込んだ。

おかしな点はいくつかある。1つ、俺達が倒れたこと。

2つ、俺達が知らない場所へとばはれ、そこで30分くらい滞在したこと。

そのふたつを合わせると3つ目が明らかにおかしいと感じる。

3つ、なぜ俺達は30分も倒れているのか。


「菜々、俺達ってどんくらい倒れてた?」


「え?ほんとに一瞬だよ?」


やはりそうだ。30分も倒れてたらすでに菜々が救急車を呼んで俺達は今頃病院にいるはずだ。


「富士さん、とりあえず1回切りますからその友達に電話してみてください!」


『おう!なんかあったらすぐ連絡くれよ!』

ブチッ…ツー、ツー


大介との電話を切り 梨彩と菜々に告げた。


「ちょっとコンビニに行ってくる!ふたりは学校の友達でも誰でもいい、電話に出るか試してくれ!」


「ちょっ!兄さん!…………出てっちゃった…」




「はぁッ はぁッ」


だいたい500メートルくらい離れたコンビニに着いた。


「やっぱり……人がいない…」


飲料売り場、食料品売り場、雑誌売り場、なによりレジにすら人がいない。


プルルルル…プルルルル


「富士さん!どうでしたか?」


『駄目だ!誰ひとり出りゃしねぇ!』


通った、今までの違和感の正体。今までの疑問がひとつ以外全て理解出来た。


「富士さん!説明します!一旦集合……」


思い出した。ドゥールたちがいた場所で大介と《ワープ前はどこにいたか》を話していた。

自分たちが今いる所はイバラキ県。それに対して大介たちがいるところはサイタマ県。そこそこ距離がある。


『悠真くんよぉ!今どこにいる!?俺達は車で移動できるからそっちに行くぜ!』


「じゃあメールでマップを送るんで来てください!」


大介に住所が載ったマップを添付したメールを送りながら言った。


とりあえず早く家に帰らなければ…


あれ?背中が痛い。しかもなにかが刺さったみたいに。


無意識に下を向くと腹からそのなにかが出っ張っていた。


矢だ。矢が刺さっている。


その場に俺は倒れた

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