『非正規社員 石田三成』~ショートストーリー集~

坂崎文明

ポケモンGO

「あれ、ポケモンGOのアプリが無くなってる?」

 石田三成はドイツの最新型Uボートで地底湖の旅の途中である。
 ヒトラー総統、島左近と共に食事中であった。

「ポケモンGOはCIAに情報を送ってるアプリなので、自動アンイストールさせて頂きました」

 緑色の軍服にエプロンを着た女性ウエイトレスがきっぱりという。
 金髪碧眼の美しいアーリア人である。

「確か、プーチンのロシアではCIAと繋がってる『ポケモンGO』は禁止でしたね。LINEも韓国の諜報機関員が経営者に含まれていたらしい」

 左近が指摘した。

「我、第四帝国の科学力は、第三帝国に比較して飛躍的に高くなっている。UFOも実用化したし、それぐらいのセキュリティ機能は当然である」

「そうなんだ」

 三成は少ししょんぼりしている。

「代わりに、『総統でGO』をインストールしておいた。楽しんでくれたまえ」

 勝手にインストールされていた総統の顔のアイコンをクリックしてアプリを開いてみた。
 月の裏側基地から発進したUFOでドイツの陸海空の兵器を集めて第三次世界大戦を戦うというゲームのようだ。
 
「UFOは遠隔操作可能でポケモンGOのように歩き回らなくてもいい仕組みになっている」

 ヒトラー総統は胸を張って言い放つ。
 ただのシュミレーションゲームじゃないか?と思う三成であった。






(あとがき)

【Dr苫米地英人】ポケモンGOはアメリカがスパイ目的で開発した物だった?
https://youtu.be/U-ZSvdHwqNc

プーチン:CIAとつながりのあるポケモンGOをロシア国内で禁止に
http://ameblo.jp/wake-up-japan/entry-12183245773.html

韓国政府の諜報機関、LINEの通信内容を傍受――FACTA報道
https://smhn.info/201406-line-kcia

コメント

コメントを書く

「現代ドラマ」の人気作品

書籍化作品