妹との日常。

あいす/Aisu

166話 彼方の家事をしない休日 Part4





「さぁお兄ちゃんよ!」

「なんですか」

「一緒にトランプでもやろうじゃないか!」

「2人で?」

「私たちしかいないでしょ?」

「確かに」

桜が俺に向かっててくてくと歩いてくるやいなやいきなりトランプやろう!と言い出す…
いきなりすぎるが問題なし。

「トランプどっかにない?」

「無い」

「えー?」

いつの間にか目の前から消えていた桜は俺の机の引き出しを漁っている。
鍵かけたんですけど?

「桜?」

「何?」

「鍵かけてたよね俺」

「かけてたよ?」

「どうやって開けた?」

「鍵もってる」

「なんで!?」

あれは確かベッドの裏側に貼っつけておいたはず…普通ならバレないのに…

「私がふざけてお兄ちゃんの部屋入って遊んでたら偶然発見した」

「要するに転んだんだな」

「う、うるさいな…」

トランプがないと分かったからか、引き出しを閉めて俺の方に歩いてきた桜。
ちなみに俺はベッドから1歩も動いていない。

「トランプ無いなら私の部屋から取ってきて?」

「やだ」

「えー…私めんど…暗いの怖いから無理」

「めんどいっていいかけたよね?」

「気の所為気の所為…」

「はぁ…まぁ分かったよ…」

俺はようやくベッドから動くことになる。

「じゃ、待ってなさい」

「いってらっしゃーい!」

桜がちょこんと座り込んだ時には俺はもう扉を開けて外に出ていた。




あとがきはお休みです。
明日までの課題やってたらいつの間にかこんな時間…

「妹との日常。」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「恋愛」の人気作品

コメント

  • 柿氷

    お疲れ様です

    0
  • あいす/Aisu

    おつかれ

    0
コメントを書く