冒険者の日常
決着の時
魔術に対して絶対的な防御力を持つもの、それがあるから魔術が通らねぇ、なら切ってしまえばいいだけだ。邪魔するものをぶった切って、中身を出してしまえば魔術だって通るじゃねぇか、それにこっちにはそこにおいては最強の刀がある。
「その首ごと切り落とす!」
「ゴォアァァァーーーー!!」
まるで示し合わせたかのように1人と1匹が動く。
俺はとてつもない速さで刀を振る、その度に衝撃波がドラゴンロードの体を削る。しかしドラゴンロードも黙ってやられるわけもない、着実に俺の体にダメージを与えている。魔術でもなんでもないただの純粋な攻撃力のみで。どちらも引かない引けないそんな状態が続く。長期戦はきついな……どう考えても俺の方が先に限界が来る。どうにかしねぇとこったが不利だな。
この状況をどうにかしねぇと……そもそも空で戦っているから動きずらいのだ。ならば空から落とせばいい。翼を削げばこいつを落とせる。一点だけを攻撃し続ければ、どんなものだって必ず砕ける。そうなれば俺の勝ちだ。
狙いを定め翼の付け根を集中的、重点的に攻撃し続ける。
突然何かが軋む音が響く
「来た……」
おそらくあともう一押し。
「オォォラあぁぁぁ!!」
魔力を込めて上段から刀を振り落とす。放った衝撃波がドラゴンロードの翼を根元から断ち切った。
「グゥアアァァァァァァーーーー」
ドラゴンロードの雄叫びが悲痛の色に染まる。ボタボタと赤黒い血を撒き散らす。
「まだだ……まだまだお楽しみはこれからだゼぇ!!」
ネロは止まることなく斬撃を繰り出す。今度は簡単にもう片方の翼が切り落とされる。浮力を失ったドラゴンロードは少しずつ高度が落ち始める。
「はっ、めんどくせぇからこれで終わりにしてくれる!」
大きく振りかぶり真下に向かって斬撃を放ち続ける。身動きの取れないドラゴンロードには面白いくらいに攻撃が当たり、皮は剥がれ、肉はちぎれ、骨は砕け、さらに加速して地面へ落ちていく。
ズドォォォオオオオン
とてつもない衝撃が地面を揺らす。振動で崩れかけていた外壁の一部が壊れ、木々は幹を折られ地面に横たわる。その巨体は尋常ではない砂埃を巻き起こす。外壁を超えて広場にまで砂埃が往来する。
 「……グゥ……ゴォアァァァ」
 「はっ、しぶてぇ奴だ。せめて苦しまずに逝かしてやるよ……だから黙って死ね」
一切の迷いがなく刀はドラゴンロードの首へと吸い込まれていく。
首だけではなく地面まで切り裂き、宣告通り苦しむまもなくドラゴンを屠った。
そして、それまでの攻防が嘘だったかのように当たりを静寂が支配する。静かに足元を血が濡らしていく。でも、それで終わりではなかった。
「……ぐっ、ぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ、何だこれ……ぐっあぁぁ」
黒い旋風が巻き起こる。
「その首ごと切り落とす!」
「ゴォアァァァーーーー!!」
まるで示し合わせたかのように1人と1匹が動く。
俺はとてつもない速さで刀を振る、その度に衝撃波がドラゴンロードの体を削る。しかしドラゴンロードも黙ってやられるわけもない、着実に俺の体にダメージを与えている。魔術でもなんでもないただの純粋な攻撃力のみで。どちらも引かない引けないそんな状態が続く。長期戦はきついな……どう考えても俺の方が先に限界が来る。どうにかしねぇとこったが不利だな。
この状況をどうにかしねぇと……そもそも空で戦っているから動きずらいのだ。ならば空から落とせばいい。翼を削げばこいつを落とせる。一点だけを攻撃し続ければ、どんなものだって必ず砕ける。そうなれば俺の勝ちだ。
狙いを定め翼の付け根を集中的、重点的に攻撃し続ける。
突然何かが軋む音が響く
「来た……」
おそらくあともう一押し。
「オォォラあぁぁぁ!!」
魔力を込めて上段から刀を振り落とす。放った衝撃波がドラゴンロードの翼を根元から断ち切った。
「グゥアアァァァァァァーーーー」
ドラゴンロードの雄叫びが悲痛の色に染まる。ボタボタと赤黒い血を撒き散らす。
「まだだ……まだまだお楽しみはこれからだゼぇ!!」
ネロは止まることなく斬撃を繰り出す。今度は簡単にもう片方の翼が切り落とされる。浮力を失ったドラゴンロードは少しずつ高度が落ち始める。
「はっ、めんどくせぇからこれで終わりにしてくれる!」
大きく振りかぶり真下に向かって斬撃を放ち続ける。身動きの取れないドラゴンロードには面白いくらいに攻撃が当たり、皮は剥がれ、肉はちぎれ、骨は砕け、さらに加速して地面へ落ちていく。
ズドォォォオオオオン
とてつもない衝撃が地面を揺らす。振動で崩れかけていた外壁の一部が壊れ、木々は幹を折られ地面に横たわる。その巨体は尋常ではない砂埃を巻き起こす。外壁を超えて広場にまで砂埃が往来する。
 「……グゥ……ゴォアァァァ」
 「はっ、しぶてぇ奴だ。せめて苦しまずに逝かしてやるよ……だから黙って死ね」
一切の迷いがなく刀はドラゴンロードの首へと吸い込まれていく。
首だけではなく地面まで切り裂き、宣告通り苦しむまもなくドラゴンを屠った。
そして、それまでの攻防が嘘だったかのように当たりを静寂が支配する。静かに足元を血が濡らしていく。でも、それで終わりではなかった。
「……ぐっ、ぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ、何だこれ……ぐっあぁぁ」
黒い旋風が巻き起こる。
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