私とサーガくんの宇宙人攻略記録

須方三城

EX,私のメモ

佐ヶ野さがのサーガ
 角が生えてたり、尻尾が生えてたり、色んな魔法が使えたり。
 あきらかにファンタジック人外。亜人とかたまらない。
 そして何より仕草がいちいち可愛い。サーガくんはあざとい可愛い。
 角と尻尾は性感帯。サーガくんは喘ぎ声可愛い。


 父は酪農家兼猟師、母は専業主婦。ペットは邪神。と言う家族構成らしい。
 あと、酪農業のお手伝いさんが1人、同居しているそう。
 両親とお手伝いさんも魔法が使える。お父さんは普通だけど、お母さんがサーガくんと同じで角と尻尾が生えているとの事。
 いつかお家にお邪魔して、お母様とペットちゃんをペロペロしなきゃ(使命感)。
 余談だけど、風の翼の魔法は「迷子対策」として父さんの方から習ったらしい。


 父さんの「可愛いものが好き」と言う趣味の影響をかなり受けているそう。
 だから制服の内に着てるシャツとかハンカチの柄とかがやたら可愛い。
 1番好きな柄はクマさん。ああもう趣味も可愛いな。
 ちなみに熊とクマさんは別物として捉えているとの事。
 現実逃避してる君も可愛い。サーガくんは現実逃避可愛い。


 最近頑張ってる事は「恐い夢を見ても両親の寝室にいかないこと」。
 ああもう舐め回したいなこの子。サーガくんは我慢可愛い。


 基本押しに弱いお人好しタイプだし、非常に単純な子なので、少し姦計を働かせればすぐにペロペロできる。
 チョロい。実にチョロい。サーガくんはチョロい可愛い。
 私のお手軽な癒し補給源として、今後もこのままの純朴な少年でいて欲しい。


 サーガくんは純粋に可愛い。




友冷ともざめ幽太ゆうた
 元々は演劇部だったらしい2年生…の幽霊。幽霊部員(ガチ)。
 見た目は完全にヤンキー。でもやたらフレンドリーで気さく。良い意味で先輩風を吹かせているタイプ。
 内面にヤンキー感が全く無い。多分、ファッションヤンキー。


 生前のことはほとんど覚えていないそうだけど、最近1つ、新たに思い出したことがあるらしい。
 趣味は靴集めだったそう。
 死んでから初めて、自分が幽霊であることを嘆いたって言ってた。
 でも足が透けてるだけで靴は履けるらしかったので、割と問題無かった模様。
 ただし履いた靴も透ける。本人には見えてるそうだが…まぁ、本人がそれで良いと言うのなら何も言わない。


 あと、霊感が無いとボディタッチは不能。
 この人をペロペロするにはまず霊感を獲得する必要あり。
 頑張る。


 ちなみに、どこに住んでたかも覚えてないので、今は学校の近隣に住む『霊能力者』の家に厄介になってるらしい。
 学校の近所に普通にそういう人がいるってのがすごい。
 今度会って色々話を聞きたい。特に霊感を覚醒させる方法とか。




星野ほしの未宙みそら
 2年の先輩。才色兼備な宇宙人。宇宙人故か、時折発揮する筋力がすごい。
 自分の母星関係者を血眼になって探し続ける内に、宇宙関係の話題で暴走する様になっちゃったらしい。


 暴走時以外は本当に良くできた人という印象。
 暴走さえ無ければ学園のマドンナ的なポジションも充分狙えた人らしい。


 ああ、早くあの触角をふにふにしたりペロペロしたりぬちょんぬちょんしたい……
 でもサーガくんと違ってこの人はガード硬そう。
 押し倒すにも、あの怪力が問題。
 何か作戦を練らねば……




八栄やはえ清子きよしこ
 星野先輩のクラスメイトの女子。
 彼女自身は何の人外要素も無いが、ちょっと気になったので情報を集めてみた。


 印象は「ほんわり系の小柄女子」。
 親衛隊通り越して教団ができているらしい、学園の人気者。
 学園のマドンナ通り越して学園の天使として扱われている。
 ついには学園の女神に昇格させようという動きもあるそう。


 彼女から純白の翼が生えているのを見た、なんて目撃証言もあったけど……あの証言人、かなり重度の清子信者だった様だし、幻覚の可能性が高い。
 でも一応、この学校の生徒だから何があるかはわからない。
 今後も目は付けておく。




・田中
 星野先輩のクラスメイト、男子。
 清子先輩の熱心な信者らしい。
 彼女について色々情報をくれた。
 でも、そのほとんどが彼の主観的妄想じみたモノだったので、メモを取る気すら起きなかった。
 私も暇では無いので、余り時間を無駄にさせないで欲しい。




笛地ふえち好実このみ
 私。自分をモデルにしたキャラクターを自作に登場させる漫画家は少なく無いと聞く。
 一応、自己分析は嫌いじゃない。良い機会だから自分を見つめ直す。
 これもいわゆる1つの肥やしになるかも知れない。


 外見は悪くない方の眼鏡女子だと思う。残念ながら「眼鏡を外したら美人!?」とかは無い。
 むしろ眼鏡を外すと焦点がズレるので目つきが悪くなる。コンタクトは恐いから嫌。
 多分、一生眼鏡と共存していく事になると思う。


 あと、マイナーなオンライン雑誌だけど、漫画連載も持ってる。
 一応、私は自力でお金を稼いでる。偉い。もう貯金的に独り暮らしに乗り出せそうではある。最近単行本出したから、これから収入も増えるし。
 でも家事炊事が面倒だから実家を出るつもりは無い。絶対に無い。泣きつかれても出て行かない。
 私は母さんの家事全般の能力を高く評価している。あの人は逸材。絶対に逃がさない。これから先も一生、私が養う。


 それから、自他共に認める変態。
 何とでも呼ぶがいい。私は止まらない。




 それから……うーん……もう他に書く事は無い。


 さて、とりあえず、サーガくんの角と尻尾をペロペロしてエネルギー充電して来よう。
 そう言えば、ネットで注文した霊感啓発トレーニング用の催眠CDも今日辺り届くはずだ。
 星野先輩を攻略する方法も考えないと。どんな手段でも構わない。絶対にあの触角を……!


 何か、今の私、今までの人生で1番キラキラしてる気がする。





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