エレベーターで異世界転移

アガルニ

3話 ギルド

街の端にいた俺たちは街に向かって歩いていた。
「なあ達也。情報集めるならどこが最適だと思う?」

「そうだな…ギルドがあればギルドが一番いいんじゃないか?」

「やっぱりそうだよな。俺たちの思っている世界観と一致しているならこの世界にはギルドがあるはずだよな」

「とりあえず街の人にでも聞いてみよう」

少し歩いていると気の良さそうな恰幅の良いおじさんがいた。

「隆介、あの人に聞いてみよう」

「そうだな、じゃあ行くか」

達也が話しかける。
「いきなりすみません。」
「おや、どうしたんだい?」
「この街にギルドってありますか?」
「あぁ、ギルドならこの道をずっと行って突き当たりを左に曲がったところにあるよ。」
「ありがとうございます!」
「お兄ちゃんたち田舎から来たのかい?」
「あ、まあそんなところです」
「そうかそうか。この街の冒険者はあまりいい噂を聞かないから気をつけるんだよ」
「忠告ありがとうございます。では僕たちはこれで」
「冒険者頑張るんだぞ!」

おじさんはそういいながら笑顔で手を振ってくれた。
「いい人だったな」
「そうだね、とても優しかった。」
人の暖かさに触れつつ、おじさんに言われた通りに道を進む。
左に曲がったところで、周りの建物より豪華な建物があった。
「あれかな?」
「あれだろうな。」
二人が近づいてみると正面に大きく
《冒険者ギルド》
とかいてあった
扉をあけて入ると、思っていた通りの内装だった。
「なんか、ザ・ギルドって感じだな。」
「あ、それ俺も思ってた!」
達也もケラケラと笑いながら賛同している

中には受付嬢しかおらず、テンプレな展開が起こらないことに少しがっかりだ。

「いらっしゃいませ!あら?新人さんかしら?」
エルフの綺麗なお姉さんがこちらに気づく。
「はい。冒険者に登録したいのですが…」

「承知しました!では身分証を発行するのでお名前を教えてください!」
「え?名前だけでいいんですか?」
「はい!冒険者の中にはいろいろ知られたくないことが多い人もいるのでお名前だけで結構なのです!」
へー、この世界はそういうところに寛容なんだな。
「あれ、でもそうしたらいくらでも身分証を偽装できるんじゃないんですか?」
「いえ、身分証には特殊な素材を使っていて、私も詳しくはわからないのですがなんか大丈夫みたいです!」
この人大丈夫か…と思いつつ名前を書いた。
なぜかわからないがこの国では日本語が使われているみたいだ。
「これでお願いします!」
「はい、ではこの身分証に血を垂らしてください!」
針を渡された、俺昔から針嫌いなんだよな…達也は普通の顔してやってるよ、すげぇ。
「二人とも血が垂らせたので、これで身分証が出来上がりました!ギルドの説明は聞きますか?」
「あ、じゃあお願いします!」

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