エレベーターで異世界転移

アガルニ

1話 転移?

「ん?ここは……どこだ?」
目の前には見慣れない景色が広がる。
「これってまさか……マジで成功しちゃった?!」






〈1時間前〉
俺、田口隆介は夏休みの間遊ぶ相手もいなく、家で暇を持て余していた。
ふと携帯を見ると5分前に、友達の浜辺達也からメールが届いていた。

『今暇か?面白い実験をしたいから暇なら14時に○○駅まで来てくれないか?』

特にやることもない俺はすぐに返信する

『特にやることはないから別にいいぞ。
だけど何をするんだ?』

すぐに返信が来た。早い。

『まあそれは来てからのお楽しみってやつだ!』

少しきになるけどまあいい。行けばわかる。それより集合時間まであと少ししかない。幸い最寄駅だから走れば間に合うだろう。

俺が駅に着くともう達也はいた。

「おい!おせーぞ!」

「すまんすまん。いやでもいきなり呼び出す側にも問題はあると思うんだが……」

「細かいことは気にすんな!」

達也が無理やり会話を終わらせようとする。まあいいだろう。

「ところでこんなにあつまってなにするんだ?」

「ふっ、聞いて驚け!エレベーターで異世界に行ける方法があるらしいんだ!」

「ほー、それどこかの動画投稿者がやってなかったか?」

「それとはまた違うんだ。まあとりあえずついてこいよ!」

駅からさほど遠くない場所に目的のマンションはあった。

「ここか?」

「そう!ここがぴったりなんだ!」

「まあとりあえず始めてみようぜ」

「そーだな!」

達也のテンションが上がっている
少し面倒だな。

「それで、どうやるんだ?」

「まず2人で乗って、6階を3回押して……」

いや、666って悪魔の数字じゃないですか。やばそうだな。まあ異世界へ行く手順は全部達也がやっててわからなかったが、
[終わるまで絶対降りるな、始まったら声を出すな]とは言われたな。
お、準備が終わったみたいだ。

「おい、もう一度言うけど終わるまで降りるな、声を出すな、だぞ?」

「そんなすぐ忘れねーよ、鳥か?俺は。」

「念のためだよ!」

達也は笑う。

「よし、始めるぞ。」

「おう。」

エレベーターが動き出した。心なしかいつもより揺れが大きい気がするが……
まあこんなの成功しないのがオチだし気にすることはないな。
しばらく操作盤を操作している達也を見ていると、エレベーターが止まった。

「もう声出していいぞ。」

「何も変わってなくないか?」

ドアが開く。
思わず声を出してしまう。

「ん?ここは……どこだ?」

目の前には見慣れない景色が広がる。

「これってまさか……マジで成功しちゃった?!」

達也は喜びに満ちた声で叫んでいた。


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