村人の成り上がり英雄譚

ユノ

プロローグ

プロローグ
セレクト―ル村、王都『リーゼンハイツ』から遠く離れた村。笑いが絶えない、幸せな村。
今日も、いつもと変わらぬ朝を迎え、いつもと同じように農業に精を出す。家族や友人と他愛もないことを話し、今日も一日何もない幸せな一日が過ぎると村人皆が思っていた…
その日の夜、セレクト―ル村は赤く染まっていた。家は燃え、人は肉片となり、悲鳴がこだましていた。無数の魔獣が村を襲っていた。戦い方を知っている者はおらず、対抗する魔術を使えるものもなく、抗うすべがない村人を魔獣が食らいつくしていった…一夜にして一つの村が滅びた。生き延びたのは、5歳の少年一人だけだった。



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