Duty

Kfumi

chapter 6 第2の審判 -4

4  6月20日 快楽


「ハアアアアアア」

 誰もいなくなった放課後の3年1組の教室で平森隆寛は一人、大きく息を吐いた。
 そしてにやつく顔で教室を見渡した。

「……イイ、凄くイイ」

 そして自分の席に付き、この邪悪な空気を体内に取り込むように深呼吸を何度も繰り返した。

「あはははっはははっ。素晴らしい」

 そのまま恍惚とした笑みを浮かべ、快楽の闇へと沈んでいった。

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