契約の王

ノベルバユーザー243572

ニートから王様にジョブチェンジ

俺は根っからのニートだ

興味のないことはとことんやりたくない

とことん寝てゲームやって寝て飯食ってアニメ見て寝て

ほんとそれ最高


てか話の展開早すぎね?

ねぇ!思うよね!?

俺だって昨日までしっかり自宅警備やってたんですけどもぉ!

あぁアホすぎる

まずなんだこの中世時代の建物は

俺は外国にワープしちまったのか?

まず考えを一から整理する時間をくれ

まず…

「王様!」

「わぁ!!!」

「驚かせてしまいましたか!誠に申し訳ございません。私あなたのガーディアンのセレスといいます」

ななな、なな、な…

「かぁーわいいい!!」

思わず手を握っていた

「や、やめてください…こんなところでは…」

何を考えているぅー

なんで顔が赤いんだぁあ

てか何この子美女!?

あ…

「ししし、し失礼しましたぁーーーーー!」

ジャパニーズ土下座

「頭を上げてください。王様」

セレスはそういうと手を差し伸べてくれた

そうだ…

「なんで俺は王様って呼ばれてるのか教えてくれないか?ここがどこなのかも、なにもわからないんだ」

「はいっ」

これでもかというほどの笑顔

なんかもう惚れていいですか?

「まず、結論から申し上げます。」

「う、うん…」

「あなたはこちらの世界、この国の王と契約を結びました。あなたのいた世界から王と契約をかわしこの世界に転生されたのです。」

かわいいなぁ…て、え?

「待ってくれ、俺は王様なんてやつとあったことはないぞ?」

「我々の世界の王は姿形がなく無形なのです」

てことはあの時の声の正体がこの国の王様!?

「現在この世界は混沌に満ちています。」

「混沌…とは?」

「はい…この世界の王たちは神に従えし者たちなのです。ですが半年ほど前に神が亡くなったのです。」

「神にも寿命があるのか?」

「いえ、従えし者のだれかに殺害されたと言うべきでしょう」

「殺された…のか…」

「はい…神が不在である現在、その神の統治下であるこの世界を収める新たな"神"を決めなければなりません。神に従えし者の戦い"王戦"といい、その王戦の参加者としてあなた様が選ばれたのです」

いや待ってくれ

「そんな根拠がどこにあるんだ?」

「あなたの魔力の形が私共の知る王様のそのものなのです。」

「魔力の形?」

「はい、あなたはこの国の王の力を授かったのです。この世界の人間の目は魔力を感知できるのです。銀狼の森にいたあなたを迎えに来れたのもその魔力で探し助けられたのです」

「ちょっといいか?俺がその王戦に参加するなんて言ってないぞ?」

「それは…困りましたねぇ…この世界に来る前に王様は何かあなたに伝えてませんでしたか?」

そういえば…

今のお前には妹を守れないとか言っていたな

「この世界には眠ってもらう…今のお前には妹を守れない…」

そうか…

全てが終わったらその力を使い手に入れられる未来を掴めってことか

それって超かっこよくね?

てか異世界転生キター!!!!

「状況は少しずつわかっていただけたでしょうか?それでは続けさせていただきます。まず王戦といいましてもこの世界にはたくさんの国があります。それぞれの国王には神に従えし者の能力がそれぞれ分け与えられています。」

「俺はなんの能力なんだ?」

「それは…その…絶望という能力です」

「へ?」

絶望?

なんかツヨソー!?

「絶望の能力は全国王のなかでも"最弱"と言われております」

「はい?」

まさかの人生詰みですか?

「その能力は側近の私ですらわかりかねます。」

わからないのに最弱確定とかきついって冗談きついって!

「ですが、王歴によるとこの絶望と言われる能力は"理論上最強"なのですそして"理論上だと無能"なのです」

「ごめん理解が追いつかない…」

「絶望…とは実際にどんな能力なのかと言いますと、"敵とみなした対象の倍の力を得る"と言われています。」

それって…強くない?

それって…チートキャラ確定演出じゃねぇ???、

「その歴史上誰もその能力を見たことがないのです」

セレスはなんだか悲しげな顔をしていた



「はぁ…俺がほぼ無能の王様かぁ…」

ニートからのジョブチェンジはあまりにも似が重かった







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