特殊なJCが異世界で旅するようです

Sugarplus

[第2話]出会い

ゴルボ・イェネボ…言い難い…
東の王国という事はまだ西南北があるのか。

…いや、国名は今はいいんだよ、ここからどうやって出るかだよ。特殊能力が一切使えないとなると一体この川をどう渡るか…

いや、待て、川を渡らなければ行けないと誰が決めた?他に出口位あるでしょう。
それに流れが緩やかな所位探せばある。
うん、そうと決まればここら辺りを探索しよう。


しかしこの川どこまで続くんだ…?流れは緩やかにはなってきたけどそれでも激しい…ん?あれ何だろう、棒にしてはやけに白い…
え、女の子!?しかもめっちゃ白い、白絵の具で塗ったんじゃないのかと疑うレベル。

一体なんで倒れて…「ねえ、大丈夫?聞こえてる?」ユッサユッサ
「うっ…うぅ…」良かった、意識はあるっぽい。「おなか…すい…た…」あぁ…空腹…なるほど…確かバッグの中に…

テッテレー [コンビニ弁当]〜
好物かどうか分からないけど唐揚げなら食べれるんじゃないかな、老若男女問わず大好きな唐揚げなんだし。

「ねぇ、これ食べれる?」「なん…じゃ…?それは…」「唐揚げ。」「からあげ…?」「まあ食ってみなよ、口開けて」「あ…ん」…なんだろ、普通の歯じゃないものがある…牙?

「んぐ…もぐ…」「どうっすか?」「…美味い…」おっ、やっぱり唐揚げだし美味いというとおもビュオン!!「うおって速っ!?」まさか…勢い良くとるという行為だけで強風が起きるとは…

「美味かった…実に美味かった…人間なんかより何倍も美味かった…」おっ今聞き捨てならないこと言ったぞ。でもまあいいや。「そりゃ良かった。君名前は?」「名前…名前…なまえってなんじゃ?」マジか。もしや名を付けられてない、とか?

「名前って言うのは物とかを呼ぶ時に言う物だよ。私なら沙羅とか如月とか。親とかに付けてもらったりとかしてないの?」「いや、記憶がある時からずっと一人で居たからのう…」つまり物心ついた時から親はいなかったと…

「しかしなんであんな所で倒れてたりなんかしてたの?」「それが…ここ最近は木の実も動物も全然居なくなり、あるのは食べれぬドロドロの動く物ばっかり居るのじゃ。しかも川もなんにもおらぬ。あるのは木の枝のみ。」
「だから体力が無くなり動けなくなったと…」「そうなのじゃ…」なるほどね…とりあえず引き取り手みたいなのを探さなきゃな…

「ナビゲーター、近くの村は?」
『この森を抜けたすぐ近くにスイの村があります』なんかGoogleみたいな使い方してるな…しかしやっぱ抜けなきゃいけないか…

「君って浮いたりとか出来ない?」「その位出来るぞ。ほれ。」フワァ〜 あぁ大丈夫かも。
「ねぇ、私を担いでこの川超えられない?」「出来るぞ、ほら、乗るのじゃ。」

フワァ〜 ピュー うわちょ速い速い浮くのレベルじゃないってこんなのジェット機並みだって聞いてないこんなの
ストッ「ほれ、これでよいのか?」「あ、はい…」めっちゃくらくらする…頭がぁー

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