漂流先の魔法世界で生き残りサバイバル!
学園の不審者を追え!
「大樹、帰る前に少しいいか?」
ある日の放課後。
サークル活動のない俺は、フローラと二人で帰ろうとしていた。
「なんだクリム? 今日は特訓もないし、学園の仕事があるんだろ? 行かなくていいのか」
「その通りなんだが、大樹に頼みたいことがあってな。時間ないだろうか」
まぁ今日は帰ってもやることはない。
強いて言えば、簡単な依頼でも聞こうかと思ってたくらいだ。
「そうだな、予定ないしオッケーだ」
するとクリムはホッとしたように息を吐き、一枚の紙を取り出す。
「これはな、最近夜の学園に現れると言う不審者だ。影しか写っていないが、似たようなことが頻発していると言う」
「それでまさか俺にも?」
「そう言うことだ。何でも、強い魔力を感じると逃げてしまうらしい。捕まえるには」
そこまで話したクリムを俺は手を出して止める。
「その続きは言わなくていいぞ。……魔力の弱い、俺の力が必要。ってことだな!」
人にはっきりと言われるのは辛いので、自分から言ってやる。
誰よりも気にしているのは俺だが。
「大樹は理解があって助かる。集合は夜九時の学園前。問題ないな?」
「一気に決められたけど、わかったよ」
クリムはそのまま、学園の仕事のため行ってしまった。
「大樹さん大丈夫ですか? 夜に学園へ行くなんて」
隣で静かに聞いていたフローラが、心配そうに聞いてくる。
こんなに心配されると、不安にもなるが。
「任せろって。大体、夜中学園に来て囮になるだけだ。今回はクリムもいるみたいだし、安心安全だ」
「そう、ですね」
俺にもう少し魔力があれば、こんなに心配はかけないだろうな。
フローラの為にも、もう少し頑張りたいと思うのだった。
ある日の放課後。
サークル活動のない俺は、フローラと二人で帰ろうとしていた。
「なんだクリム? 今日は特訓もないし、学園の仕事があるんだろ? 行かなくていいのか」
「その通りなんだが、大樹に頼みたいことがあってな。時間ないだろうか」
まぁ今日は帰ってもやることはない。
強いて言えば、簡単な依頼でも聞こうかと思ってたくらいだ。
「そうだな、予定ないしオッケーだ」
するとクリムはホッとしたように息を吐き、一枚の紙を取り出す。
「これはな、最近夜の学園に現れると言う不審者だ。影しか写っていないが、似たようなことが頻発していると言う」
「それでまさか俺にも?」
「そう言うことだ。何でも、強い魔力を感じると逃げてしまうらしい。捕まえるには」
そこまで話したクリムを俺は手を出して止める。
「その続きは言わなくていいぞ。……魔力の弱い、俺の力が必要。ってことだな!」
人にはっきりと言われるのは辛いので、自分から言ってやる。
誰よりも気にしているのは俺だが。
「大樹は理解があって助かる。集合は夜九時の学園前。問題ないな?」
「一気に決められたけど、わかったよ」
クリムはそのまま、学園の仕事のため行ってしまった。
「大樹さん大丈夫ですか? 夜に学園へ行くなんて」
隣で静かに聞いていたフローラが、心配そうに聞いてくる。
こんなに心配されると、不安にもなるが。
「任せろって。大体、夜中学園に来て囮になるだけだ。今回はクリムもいるみたいだし、安心安全だ」
「そう、ですね」
俺にもう少し魔力があれば、こんなに心配はかけないだろうな。
フローラの為にも、もう少し頑張りたいと思うのだった。
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