漂流先の魔法世界で生き残りサバイバル!

大吉祭り

仕事終わりの特訓!

 キノコ狩りが終わって翌日。
 この島に居られるのも最後の日。
 ということで、再び海で遊ぶことに。


 「終わってみると短く感じるよな。また来たいもんだ」


 この旅行の企画者であるリッシュが、水着姿で言う。


 「そうだな、俺は死にかけたけど、それでもトータルで見れば楽しかったよ。初めてチームで依頼に挑めたし」

 「お前は本当に死にそうだったからな〜」


 透明化の魔法。
 先輩に後で理由を聞いたが、どうして効果が消えたのか、わからないらしい。

 まだ完成してなかったかも。
 そんなことも言っていた。


 「それにしても、フローラ達遅くないか? 結構時間経ってると思うけど」


 リッシュに尋ねると、何を言ってるんだと言わんばかりに。


 「フローラさん達は別荘でお菓子作るってさ。だから、海は俺たちしかいないぞ?」


 ……よし、俺も別荘へ戻るか。
 別荘のある方へ体を向けると、リッシュが止めに入り。


 「そうすると思ったぞ!? だが少し待て。大樹には、ここで少し特訓をしてやる」

 「特訓……てなんの?」

 「何って、魔法に決まってるだろ。フローラさんに助けられて、悔しいところもあったんじゃないか?」


 まぁその通りだ。
 結局、俺は一人ではキノコも取れなかった。
 それに、最悪死んでいたしな。

 クリムにも特訓してもらってるんだし、少しでも使えるようになりたい。


 「そうだな、特訓お願いしよう」


 俺がそう言うと、リッシュとの特訓がスタートした。



 特訓開始から二時間。
 そろそろお昼の時間ということで、特訓は終了。


 「まだまだ弱いけど、ようやく火の魔法は使えてきたな」

 「そう、だな。火の魔法は、クリムにも鍛えてもらってるし早いのかも。でもまぁ、こんな小さいと使えないだろうが」


 ライターの火よりも小さく、ほとんど一瞬しか発動できない。
 それでも、何もない空間から火を出せるというだけで、日本から来た俺としては凄いことなんだが。

 クリムとかの魔法を見ちゃうと、やっぱり。


 「はやく魔法を使いこなしたいなぁ」


 そう思ってしまう。

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