漂流先の魔法世界で生き残りサバイバル!

大吉祭り

休日は離れ島で!

 緊急会議の翌日、授業も終わり、クリムを除くサークルのメンバーが再び集まった。
 
 リファ先輩の島へ行けるかどうか。
 その結果を聞くためだ。


 「それで先輩。両親はなんと?」

 「その事なんだけどね……いいみたい」

 「よしっ!」


 リッシュだけでなく、フローラも嬉しそうにしている。
 当然俺もなんだが。


 「何人でも連れて行ってあげなさいだって。ノリノリで」


 先輩の両親はすごいな。
 これがお金持ちという事だろうか。


 「それでは、みんな聞いてくれ! 先輩の許可も取れた事で、この連休はサークルメンバーで旅に出るぞ。探検だ!」

 「だな!」


 俺とリッシュは互いに握手を交わす。
 自分でも、これだけ楽しみだったのかと笑ってしまう。

 どれくらいここに居られるかわからない。
 だから、思いっきり楽しもう。


 「さて、それでは予定も決まったし、あとは準備だな。先輩、島は今暖かいんですよね」

 「そうだね、今はまだ暖かいはず」


 魔法世界では、気象のコントロールも魔法でおこなっているらしい。
 だから大雨などの災害もないそうだ。
 魔法最強かよ!


 「という事で、みな泳いだりする準備も必要だな。あと、イベントの企画は俺に任せてくれ」


 リッシュが悪そうな顔で笑いながら、そんなことを。
 嫌な予感しかない。


 「任せていいんだな?」


 恐る恐る尋ねる俺に、リッシュが笑顔で。


 「任せろって! 問題なし」

コメント

  • 激しく補助席希望

    スルスルと、とても読みやすくて良いと思いました!
    連載頑張って下さい!

    1
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