漂流先の魔法世界で生き残りサバイバル!
人数が足りない!
「そういえばリッシュ、何で俺をこのサークルに入れたんだ?」
「ん? それはな、このサークルが人数が少なく存続の危機だからだ」
「えっ、そうなのか。確かに二人で部屋までもらってるのはおかしいなぁと」
「そうそう。この学園ではな、申請さえすれば数ヶ月は活動できるんだよ。ただし、決められた期間内に条件をクリアできなければ、強制的に解散さ」
「で、その期間は?」
俺の問いに、リッシュは少し考えて。
「あと、二十日くらいだな。それまでに二人勧誘しないと、解散だ」
「おいっ、二十日しかないうえに、残り二人なんてどう集めるんだ!? 俺なんて入ったばっかで、もうお終いが見えてるぞ」
こいつはちゃんと考えがあるのだろうか?
俺に落ち着けと言うジェスチャーをしつつ。
「問題ないよ。あとたった二人だし、急げばいけるでしょ」
「急ぐったって、基本ここには転校生はこないだろ?みんなそれぞれ決まってるだろうし、空いてる人なんて」
俺たちの会話を、心配そうに聞いているリファ先輩。
そして、なぜか笑い出すリッシュが。
「問題ないって言ってるだろ? 実はアテがある。大樹にも協力してもらうぞ?」
リッシュの言っていたアテ。
それはフローラとクリムの事だった。
不思議話好きサークルの運命は、早くも俺次第と。
最近入ったばかりなのに。
全てを任され、寮の自室に戻った俺は、どう相談すべきか考える。
フローラは、案外来てくれそうだ。
問題はクリム。
すでに学園で役割があるのに、サークルなんかに入れるのか。
まぁでも聞いてみればいいか。
ダメならダメで、その時考えよう。
考えるのをやめ、マスターのところへ飯を食べに行くのだった。
「と言うわけで、フローラもサークルどうかな?」
リッシュの頼みであることと、サークルの紹介をフローラに登校途中してみる。
「そう言ったものがあるんですね。……わかりました。私でよければ喜んで」
「ほ、本当に!? そう言ってくれると助かる」
正直断られたときのことまで考えてたから、即決なのに驚いた。
「大樹さんの頼みですから、断りませんよ」
天使だ。
今俺の前には天使がいるぞ!
「ですがクリムさんは難しそうですね。普段から忙しそうにしてますから」
「そうなんだよなぁ。でもクリム以外に誘える人もいないし。駄目元で聞いてみるよ」
教室に入ると、すでにクリムの姿が。
「早いなクリム。今日も学園の用事か?」
「大樹とフローラか、おはよう。今日は特に用事はないんだが、何かあったときのために同じ時間に来ている」
意識高すぎ!
俺と同学年でいいのか、本当。
「それで? 私に用があるのだろう?」
「ん? ああ、クリムにはなんでもお見通しだな。実は……」
「……なるほど、リッシュのサークルがな。私は別に入っても構わんぞ?」
「えっ、マジで!? 忙しいんじゃないのか?」
「もちろん、仕事のある時は無理だが、それ以外では用事もないしな。加入さえすれば、メンバーは足りるし、悪いことはないだろう?」
日本にだって幽霊部員がいるし、それに近いことだって思えばいいのか。
「助かるよ、クリム。おかげでサークル活動が正式に認められそうだ」
「嬉しそうだな大樹。早速リッシュに伝えるといい」
思っていたよりも、すんなりとメンバーが集まった。
いい世界だな。
そんなことを考えていると、教室のドアが開き、リッシュが入ってくる。
「おっ、大樹おはよう。頼んでた件はどうなった?」
「おはよう。例の件は無事オッケーだったよ」
そう言うと、俺たち二人は静かに握手を交わすのだった。
「ん? それはな、このサークルが人数が少なく存続の危機だからだ」
「えっ、そうなのか。確かに二人で部屋までもらってるのはおかしいなぁと」
「そうそう。この学園ではな、申請さえすれば数ヶ月は活動できるんだよ。ただし、決められた期間内に条件をクリアできなければ、強制的に解散さ」
「で、その期間は?」
俺の問いに、リッシュは少し考えて。
「あと、二十日くらいだな。それまでに二人勧誘しないと、解散だ」
「おいっ、二十日しかないうえに、残り二人なんてどう集めるんだ!? 俺なんて入ったばっかで、もうお終いが見えてるぞ」
こいつはちゃんと考えがあるのだろうか?
俺に落ち着けと言うジェスチャーをしつつ。
「問題ないよ。あとたった二人だし、急げばいけるでしょ」
「急ぐったって、基本ここには転校生はこないだろ?みんなそれぞれ決まってるだろうし、空いてる人なんて」
俺たちの会話を、心配そうに聞いているリファ先輩。
そして、なぜか笑い出すリッシュが。
「問題ないって言ってるだろ? 実はアテがある。大樹にも協力してもらうぞ?」
リッシュの言っていたアテ。
それはフローラとクリムの事だった。
不思議話好きサークルの運命は、早くも俺次第と。
最近入ったばかりなのに。
全てを任され、寮の自室に戻った俺は、どう相談すべきか考える。
フローラは、案外来てくれそうだ。
問題はクリム。
すでに学園で役割があるのに、サークルなんかに入れるのか。
まぁでも聞いてみればいいか。
ダメならダメで、その時考えよう。
考えるのをやめ、マスターのところへ飯を食べに行くのだった。
「と言うわけで、フローラもサークルどうかな?」
リッシュの頼みであることと、サークルの紹介をフローラに登校途中してみる。
「そう言ったものがあるんですね。……わかりました。私でよければ喜んで」
「ほ、本当に!? そう言ってくれると助かる」
正直断られたときのことまで考えてたから、即決なのに驚いた。
「大樹さんの頼みですから、断りませんよ」
天使だ。
今俺の前には天使がいるぞ!
「ですがクリムさんは難しそうですね。普段から忙しそうにしてますから」
「そうなんだよなぁ。でもクリム以外に誘える人もいないし。駄目元で聞いてみるよ」
教室に入ると、すでにクリムの姿が。
「早いなクリム。今日も学園の用事か?」
「大樹とフローラか、おはよう。今日は特に用事はないんだが、何かあったときのために同じ時間に来ている」
意識高すぎ!
俺と同学年でいいのか、本当。
「それで? 私に用があるのだろう?」
「ん? ああ、クリムにはなんでもお見通しだな。実は……」
「……なるほど、リッシュのサークルがな。私は別に入っても構わんぞ?」
「えっ、マジで!? 忙しいんじゃないのか?」
「もちろん、仕事のある時は無理だが、それ以外では用事もないしな。加入さえすれば、メンバーは足りるし、悪いことはないだろう?」
日本にだって幽霊部員がいるし、それに近いことだって思えばいいのか。
「助かるよ、クリム。おかげでサークル活動が正式に認められそうだ」
「嬉しそうだな大樹。早速リッシュに伝えるといい」
思っていたよりも、すんなりとメンバーが集まった。
いい世界だな。
そんなことを考えていると、教室のドアが開き、リッシュが入ってくる。
「おっ、大樹おはよう。頼んでた件はどうなった?」
「おはよう。例の件は無事オッケーだったよ」
そう言うと、俺たち二人は静かに握手を交わすのだった。
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