漂流先の魔法世界で生き残りサバイバル!
ようこそ魔法学園へ!
ついにこの日が来た!
学園長との約束である、魔法学園への通学。
「いいですか、貴方達二人は監視対象ですので、くれぐれも問題を起こさないように。先生としてはそこだけが心配です」
俺とフローラは、これからお世話になるクラスの担任と教室前に来ていた。
恐らく、これから自己紹介やらなんやらがあるんだろう。
「問題は起こしませんが、記憶が無いのにちゃんと通えるかどうか不安で」
フローラは昨日から、記憶が無いことを気にしている。
まぁ、常に気にしてはいるんだろうが、新しいイベントがあると不安は強くなるよな。
「安心してください、フローラさん。記憶については生徒達に知らせてありますし、何かあれば遠慮なく報告してください。すぐにフォローしますから」
「は、はい!ありがとうございます」
よほど不安だったんだろう。
安心するように言われたフローラは、満面の笑みを見せている。
フローラほどではないにしろ、俺自身も不安はある。
魔法が使えないのに魔法学園へ通うというのは、本当に無茶ぶりだ。
「それじゃあ二人共、教室に入って下さい。軽い挨拶をしてもらいます」
先生が教室のドアを開く。
中に入ると、外にいた時は全く聞こえなかったが、クラスの生徒たちの声が聞こえる。
防音の魔法でもあるのか。
教室には十五人ほどの生徒がおり、クリムの顔も見える。
「それでは、新しい生徒を紹介します。伊藤大樹さんと、フローラさんです。あとは二人共、簡単な挨拶を」
挨拶も終わり、用意されていた席に座る。
学園の配慮か、フローラとは隣同士になっており、外もよく見える窓に近いところ。
ただ、人数が少ないからサボっていると見つかるだろうが・・・。
「では、これより最初の授業となります。ですがその前に、新しく来た人もいるので、簡単に学園のルールなんかを説明しましょう。皆さんも、復習と思って聞いて下さいね」
担任のフィア先生が机を2回叩いて注目するように言う。
「まず、この学園は自らの成長を目的として、将来国を守るための魔法使いを育成するために建てられました。過去には巨大生物や悪い魔法使いも、国に迫る脅威として現れました。そういったことから自分を、そして周りを助けられるようになりましょう」
この辺の話は、クリムから聞いたような。
訓練所のようなものって言ってたな。
「そこで、この学園では一学年を十六クラスに分け、毎年魔法大会を開催。上位入線など、活躍した者には国からの褒美なんかもあるので、ぜひ頑張って下さいね」
なるほどなぁ。
つまり、その大会に向けて少人数で特訓し、素晴らしい魔法使いを目指せと。
いよいよ、魔法の使えない俺は邪魔なのでは。
隣を見ると、フローラが心配そうにこっちをチラチラ見ている。
不安そうな顔でもしてたかな。
「問題ないよフローラ。俺たちも頑張ろうな」
俺が小声でそう言うと、安心したようにフローラが笑った。
学園長との約束である、魔法学園への通学。
「いいですか、貴方達二人は監視対象ですので、くれぐれも問題を起こさないように。先生としてはそこだけが心配です」
俺とフローラは、これからお世話になるクラスの担任と教室前に来ていた。
恐らく、これから自己紹介やらなんやらがあるんだろう。
「問題は起こしませんが、記憶が無いのにちゃんと通えるかどうか不安で」
フローラは昨日から、記憶が無いことを気にしている。
まぁ、常に気にしてはいるんだろうが、新しいイベントがあると不安は強くなるよな。
「安心してください、フローラさん。記憶については生徒達に知らせてありますし、何かあれば遠慮なく報告してください。すぐにフォローしますから」
「は、はい!ありがとうございます」
よほど不安だったんだろう。
安心するように言われたフローラは、満面の笑みを見せている。
フローラほどではないにしろ、俺自身も不安はある。
魔法が使えないのに魔法学園へ通うというのは、本当に無茶ぶりだ。
「それじゃあ二人共、教室に入って下さい。軽い挨拶をしてもらいます」
先生が教室のドアを開く。
中に入ると、外にいた時は全く聞こえなかったが、クラスの生徒たちの声が聞こえる。
防音の魔法でもあるのか。
教室には十五人ほどの生徒がおり、クリムの顔も見える。
「それでは、新しい生徒を紹介します。伊藤大樹さんと、フローラさんです。あとは二人共、簡単な挨拶を」
挨拶も終わり、用意されていた席に座る。
学園の配慮か、フローラとは隣同士になっており、外もよく見える窓に近いところ。
ただ、人数が少ないからサボっていると見つかるだろうが・・・。
「では、これより最初の授業となります。ですがその前に、新しく来た人もいるので、簡単に学園のルールなんかを説明しましょう。皆さんも、復習と思って聞いて下さいね」
担任のフィア先生が机を2回叩いて注目するように言う。
「まず、この学園は自らの成長を目的として、将来国を守るための魔法使いを育成するために建てられました。過去には巨大生物や悪い魔法使いも、国に迫る脅威として現れました。そういったことから自分を、そして周りを助けられるようになりましょう」
この辺の話は、クリムから聞いたような。
訓練所のようなものって言ってたな。
「そこで、この学園では一学年を十六クラスに分け、毎年魔法大会を開催。上位入線など、活躍した者には国からの褒美なんかもあるので、ぜひ頑張って下さいね」
なるほどなぁ。
つまり、その大会に向けて少人数で特訓し、素晴らしい魔法使いを目指せと。
いよいよ、魔法の使えない俺は邪魔なのでは。
隣を見ると、フローラが心配そうにこっちをチラチラ見ている。
不安そうな顔でもしてたかな。
「問題ないよフローラ。俺たちも頑張ろうな」
俺が小声でそう言うと、安心したようにフローラが笑った。
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