腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが 特別編 〜美少女転校生と始める学園生活〜

けん玉マスター

85話 平和な平和な冬休み 〜いらっしゃい〜

「おい、ミーシェ?」
「んふふ…なぁに?ユ〜ウ?」
「おま…まさか…甘酒で酔ったのか?!」
「酔う?なんの事ぉ?えへへ〜…」
「甘酒だぞ?!アルコール入ってねえぞ?!」
「…さて。」
「僕達は帰るか。」
「そうだね。」
「は?え?ちょ…おい!」
「藤山さん、ミーシェさんの事よろしくお願いしますね?」
陸達は帰る準備を始める。
「ちょ…待っ…」
「んふ…ユウ〜!!」
「どわっ!おい飛びつくな!」
「またな優。ミーシェにもよろしく言っておいてくれ。」
「え?嘘…ちょ…」
その言葉を無視して皆帰っていく。
「おいぃ?!」
「ん〜!ユウ〜!ダメぇ!」
陸達を追いかけようとする優の腕にしがみつくミーシェ。
「ははは…。もういっか。ミーシェ、帰るぞ。」
「ん〜…私暑い〜。」
そう言ってミーシェは着物をはだけさせて優につめよる。
「ちょ!おま!人前だぞ?!」
「ん〜…ユウ♪」
「くそ!」
優はミーシェを抱えてトイレに駆け込んだ。



「んふふ…くー…くー…」
優は寝てしまったミーシェをおぶり、帰路についていた。
「たく…酷い目にあった…。」
「ユ…ウ〜…」
「はいはい、ちゃんと居ますよ、まったく…。」
「…大…好き…。」
「ふ…。はぁ…寒い…ミーシェは暖かいなぁ…。」
すると優のスマホが震える。
「ん?ミーシェ、ちょっと下ろすぞ?」
「ん〜…。」
ミーシェをベンチに下ろす。
「もしもし?」
『もしもし。今大丈夫か?』
「おじさん?大丈夫だよ。」
『今日のことだが夜には着けそうだ。』
「あ…忘れてた。」
『おい!』
「大丈夫大丈夫。あ、そういえばミーシェも呼んでいいか?」
『そういえば家のも会いたがってたぞ。奏も行きたいって言ってるんだが…。』
「全然大丈夫だよ。」
『分かった。じゃ、お土産持ってくな。』
「ありがとう、待ってるよ。」
『おう。』


「忙しないな…今年のお正月は。」




「わ、私酔ってたの?!」
「ああ…甘酒でな。」
酔いが覚めたミーシェにニヤニヤしながら教えてやる優。
「わ、私変なことしなかった?!」
「……別に。」
「その間何?!」
「ま、気にすんなって。酔ったら人は変わるもんだから。」
「ほ、本当に私なにしたの?!」
「気にすんな。俺は大変眼福だったよ。」
「何それ?!」
「さあ?」
「むぅ…。てかなんで私たちの家なの?」
「おじさんが来るんだよ。サラさんにはもう言ってあるよ。」
「そ、そっか…おじさん…。あ!お料理作っとこ!」
「あー…待て待て。奏姉さんとおばさんも来るから一緒に料理したいんだと。来てからにしないか?」
「そ、そうなの?」
「ああ。奏姉さんもおばさんも会いたがってたぞ。」
「そ、そっかぁ…あ!お茶とか用意しないと!あと座布団と…えっとあと…」
「落ち着けって。俺のおじさんだぞ?そう構えなくて大丈夫だよ。」
「で、でも…。」
「まあ本でも読んどけ。」
「あっ!これ最新巻?!」
「ああ。」
「読む読む〜!」
そう言ってミーシェは、あぐらを書いた優の上に座る。
「ふふーん…。 」



「そろそろかな…。」
ピンポーン…。
ちょうどいいタイミングでインターホンが鳴る。
「来たかな…。ミーシェ、多分来たぞ。」
「うん!」


「おう、あけましておめでとう、優。」
「優ちゃん、元気してた?あけましておめでとう!」
「おっす優。久しぶり〜。あけおめー。」
「お、おう…久しぶり。…あけましておめでとう。」
「あら!ミーシェちゃん!」
「お、お久しぶりですっ!その…あけましておめでとうございます!」
「おめでと〜う。久しぶりね〜、ミーシェちゃん。」
「2週間ぶりくらいだっけ?ミーシェちゃん。」
「あ、あの時は…その…すいません…。」
「ふふふ…可愛いな〜…ミーシェちゃん。」
「まああれだ…あがれよ。」




「荷物は適当に端にでも置いといて。」
「おう。」
「ご飯はどうする?」
「私と奏…あとミーシェちゃんで作るわ。ね?」
「は、はいっ!」
「え〜…私も〜?」
「いいからやるのよ。」
「はーい。」



「まあ!!ミーシェちゃんお料理上手ね〜!!」
「あ、ありがとうございます。」
ミーシェは次々に魚を捌いていく。
「すご…。」
「あの、俺たちは何を。」
「あ、皿でも出しといて。」
「はいただいま。」
やることの無い優とおじさんは基本雑用である。
「ミーシェちゃんすごいね〜。」
「あ、ありがとうございます。」
ミーシェは顔を赤らめて照れる。
「可愛い〜。ミーシェちゃん、私のことはお姉ちゃんでいいわよ?」
「そ、それはその…タメ口でいいから。私もミーシェって呼ぶから。ね?」
「う、うん…。お姉ちゃん…。」
「可愛い〜!もう1回言って!」
「おい…ミーシェが困ってるだろーが。それに料理中。」
「はいはい。」
「あれ?優ちゃん、そう言えばなんでこんなにキッチン道具があるの?」
「ん?あ、それミーシェが持ってきたやつ。」
「あら、ミーシェちゃんが?今日のためにわざわざありがとね?」
「ん?あ、そういえば言ってなかったか…。」
「ちょ…ユウ?」
優はミーシェを抱き寄せる。
「俺たち同棲始めたんでよろしく。」



「「「はあぁぁぁ?!?!」」」





フォローorコメントよろしくお願いします!

コメント

  • すばるきゅ~ん

    最後の優の爆弾発言おそろしや~

    1
  • かつあん

    お正月から大変なことになってますね〜

    1
コメントを書く

「恋愛」の人気作品

書籍化作品