腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが 特別編 〜美少女転校生と始める学園生活〜
27話 暗雲
ミーシェ宅
プルルル…プルルル…
電話のコールが鳴り響いた。
「もしもし?山田です。」
「…もしもし?ミーシェさんと元同じクラスの手塚と言うものですけど…。」
「あ、手塚くん?前にも電話してきたわよね?」
「あ、はい。ミーシェさんにお話があって…ミーシェさんいますか?」
「はーい、今代わりますね。」
「…ミーシェ、手塚くんって子から。」
「え?…手塚くん?…ありがとう。」
そう言ってミーシェは部屋のドアを閉める。
「もしもし?もう家には電話してこないでって言ったよね?」
「お前が俺のチャットブロックするからだろ?携帯番号教えてくれれば家には電話しないって。」
「…なんの用?」
「分かってんだろ?昔やってたこと…忘れたわけじゃねえだろ?引っ越したところでお前がやった事に変わりはないんだよ。」
「いい加減なこと言わないで!あれはあなた達が勝手にやってたことでしょ?私を巻き込まないで。」
「いいのか?そんなこと言って。1度会うだけでいいんだぞ?また前みたいに一緒に遊ぼうぜ?」
「…ふざけないで!」
「…中下高校…。」
「!」
「お前の行ってる学校…中下高校だろ?」
ピッ…
ミーシェは電話を切る。
「…」
ミーシェはベットに座る。
「…なん…で…?」
そして不安そうにベッドに横になった。
「ミーシェ?電話は終わったの?」
「あ、うん。」
そう言ってサラに電話を渡す。
「…なんの話しだったの?」
「え?べ、別に?大した話じゃないよ。」
「そう…。」
「うん!」
「じゃ、おやすみなさい。」
「おやすみ〜。」
パタン…
「…っ…どうしよう…!」
ミーシェは枕に顔を伏せる。
次の日。
この日は優と一緒にレストランでご飯を食べていた。
「…」
「ミーシェ?どうした?」
「…え?」
「なんか元気ないみたいだけど。」
「あ、ううん!気にしないで!」
「…ミーシェ。前の学校の友達とは今も連絡とってるのか?」
「え…?」
「い、いや、サラさんからちょっと聞いてな?その…男友達?から連絡が来てたみたいな…。」
「あんなやつ…友達じゃない…。」
「え?」
「あ…な、なんでもないの!」
「…」
「そ、それよりもドリンクバー行ってくるね。なにか飲みたいのある?」
「…ああ…メロンソーダで。」
「わかった。待っててね。」
「ミーシェ。」
「ん?」
「話せないことなら無理に言わなくていい。」
「!」
「でもこれだけは覚えとけ。もし困ったらいつでも相談しろ。手遅れになる前にな。そしてこれだけは約束する。絶対にお前を…守るから。」
「ユウ…。」
「な?」
「…うん…。」
その次の日。
「ミーシェ、また手塚くんから電話来てるわよ。」
「…ありがと。」
「…もしもし?」
「よう。もう電話出てくれないかと思ったぜ。」
「…今日は何?」
「分かってるだろ?」
「…分かった…。電話番号教えるから…。家にはもう電話してこないで…。」
「ぶっちゃけ電話番号はどうでもいいんだよね〜。」
「じゃあ…何?」
「…お前の家って近くに公園あるんだな。学校にも近いし、楽しそうでいいなぁ?」
「!…なんで…?!」
「おいおい、最近の情報網は凄いんだぜ?家の電話番号が分かれば住所なんて簡単に特定できるんだぜ?」
「…やめ…て…。家には来ないで…。」
「え〜?だってお前が会ってくれないんだろ?だったら俺が直接行かないと〜。お前に会えないじゃん?」
「…っ…分かった!行くから!…行くから…お姉ちゃん達には何もしないで…。」
「物分りが良くて助かるよ。今すぐ商店街の外れにある公園にこい。」
「今?!」
「実は俺この街にいるんだよね〜。今。」
「っ…分かったから…絶対家には近づかないで…!」
「分かってるって。…絶対1人で来いよ?」
「分かっ…てる…。」
「あら?ミーシェ、出かけるの?」
「…うん…。ごめんね?ご飯は適当になにか頼んで食べて?」
「それはいいけど…どこ行くのよ?」
「ちょ、ちょっとね…。」
「ちょっと!ミーシェ?」
ミーシェは家から走って出ていってしまった。
(家から…離れなくちゃ…!)
ドン…!
「きゃっ!」
「おっと…わりぃ…。」
顔を上げるとそこには優がいた。
「ユ、ユウ…?」
「このあと会う約束だったろ?」
「あ…ご、ごめんなさい!急用が出来ちゃって…。」
「…そうか…。」
「…ごめんね…。」
そう言ってミーシェは走り出した。
「…」
商店街外れの公園
「よお?久しぶりだなぁ?…ミーシェ。」
「…」
「どうやら約束通り一人で来たみたいだな。」
公園には金髪の見るからにチャラい男と、スキンヘッドでガタイのいい男、身長のでかい男がいた。
「…約束通り来たわよ…。なんの用なの?」
「分かってんだろ?お前も共犯なんだよ。こっちに戻ってこい。」
「そんなの…!私は関係ない…!私はなんも知らない!」
「あ?」
「…っ…」
「そんなのが通ると思ってんのか?いいか?知らない、見てただけってのは通用しねえんだよ。そうだな…もし黙ってて欲しけりゃ…」
「もう…やめて…!」
「…そうだな…金…と言いたいとこだけど…。また随分と成長したもんだなぁ?お前も。」
「!」
手塚はミーシェの体を舐めるように凝視する。
「分かるだろ?」
「い…や…。そんなの…。」
「…島、黒田。抑えろ。」
手塚がそう言うと呼ばれた2人がミーシェに近づく。
「黙ってて欲しけりゃ対価が必要だろ?」
「やめて!来ないで!誰か…ん!!」
ミーシェはタオルで口を塞がれる。
「ん〜!!ん〜!!」
「はははっ!無駄無駄!こんな所誰も来やしねえよ。」
「ん〜!…!」
手塚はミーシェの服に手をかける。
(ダメ…!…誰か…助けて…!
…ユウ…!)
「…おい。」
「「「「!」」」」
ガッ!
島と呼ばれた大きなスキンヘッドの男の頭を何者かの手が掴む。
「な!…がっ…っ…痛…!」
バキッ!
その男は島の頬を殴る。
「がっ…!」
「…誰だてめぇ?」
「…お前ら…何やってんだ…?」
「…やれ、黒田。」
「…はい。」
黒田と呼ばれた男が優に殴りかかる。
ガシ!
男はそれを片手で受け止める。そして、
バキッ!
すかさず頬にカウンターを入れた。
「な!何もんだてめぇ?!」
「…なるほど…ミーシェが元気なかったのはお前らが原因か。」
「…なんだと?」
「それに加えてミーシェにこんなことして…覚悟は出来てるんだろうな?」
「…っ…」
その男、優は不気味に笑いながら関節を鳴らしていた。
次回色々わかります。
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プルルル…プルルル…
電話のコールが鳴り響いた。
「もしもし?山田です。」
「…もしもし?ミーシェさんと元同じクラスの手塚と言うものですけど…。」
「あ、手塚くん?前にも電話してきたわよね?」
「あ、はい。ミーシェさんにお話があって…ミーシェさんいますか?」
「はーい、今代わりますね。」
「…ミーシェ、手塚くんって子から。」
「え?…手塚くん?…ありがとう。」
そう言ってミーシェは部屋のドアを閉める。
「もしもし?もう家には電話してこないでって言ったよね?」
「お前が俺のチャットブロックするからだろ?携帯番号教えてくれれば家には電話しないって。」
「…なんの用?」
「分かってんだろ?昔やってたこと…忘れたわけじゃねえだろ?引っ越したところでお前がやった事に変わりはないんだよ。」
「いい加減なこと言わないで!あれはあなた達が勝手にやってたことでしょ?私を巻き込まないで。」
「いいのか?そんなこと言って。1度会うだけでいいんだぞ?また前みたいに一緒に遊ぼうぜ?」
「…ふざけないで!」
「…中下高校…。」
「!」
「お前の行ってる学校…中下高校だろ?」
ピッ…
ミーシェは電話を切る。
「…」
ミーシェはベットに座る。
「…なん…で…?」
そして不安そうにベッドに横になった。
「ミーシェ?電話は終わったの?」
「あ、うん。」
そう言ってサラに電話を渡す。
「…なんの話しだったの?」
「え?べ、別に?大した話じゃないよ。」
「そう…。」
「うん!」
「じゃ、おやすみなさい。」
「おやすみ〜。」
パタン…
「…っ…どうしよう…!」
ミーシェは枕に顔を伏せる。
次の日。
この日は優と一緒にレストランでご飯を食べていた。
「…」
「ミーシェ?どうした?」
「…え?」
「なんか元気ないみたいだけど。」
「あ、ううん!気にしないで!」
「…ミーシェ。前の学校の友達とは今も連絡とってるのか?」
「え…?」
「い、いや、サラさんからちょっと聞いてな?その…男友達?から連絡が来てたみたいな…。」
「あんなやつ…友達じゃない…。」
「え?」
「あ…な、なんでもないの!」
「…」
「そ、それよりもドリンクバー行ってくるね。なにか飲みたいのある?」
「…ああ…メロンソーダで。」
「わかった。待っててね。」
「ミーシェ。」
「ん?」
「話せないことなら無理に言わなくていい。」
「!」
「でもこれだけは覚えとけ。もし困ったらいつでも相談しろ。手遅れになる前にな。そしてこれだけは約束する。絶対にお前を…守るから。」
「ユウ…。」
「な?」
「…うん…。」
その次の日。
「ミーシェ、また手塚くんから電話来てるわよ。」
「…ありがと。」
「…もしもし?」
「よう。もう電話出てくれないかと思ったぜ。」
「…今日は何?」
「分かってるだろ?」
「…分かった…。電話番号教えるから…。家にはもう電話してこないで…。」
「ぶっちゃけ電話番号はどうでもいいんだよね〜。」
「じゃあ…何?」
「…お前の家って近くに公園あるんだな。学校にも近いし、楽しそうでいいなぁ?」
「!…なんで…?!」
「おいおい、最近の情報網は凄いんだぜ?家の電話番号が分かれば住所なんて簡単に特定できるんだぜ?」
「…やめ…て…。家には来ないで…。」
「え〜?だってお前が会ってくれないんだろ?だったら俺が直接行かないと〜。お前に会えないじゃん?」
「…っ…分かった!行くから!…行くから…お姉ちゃん達には何もしないで…。」
「物分りが良くて助かるよ。今すぐ商店街の外れにある公園にこい。」
「今?!」
「実は俺この街にいるんだよね〜。今。」
「っ…分かったから…絶対家には近づかないで…!」
「分かってるって。…絶対1人で来いよ?」
「分かっ…てる…。」
「あら?ミーシェ、出かけるの?」
「…うん…。ごめんね?ご飯は適当になにか頼んで食べて?」
「それはいいけど…どこ行くのよ?」
「ちょ、ちょっとね…。」
「ちょっと!ミーシェ?」
ミーシェは家から走って出ていってしまった。
(家から…離れなくちゃ…!)
ドン…!
「きゃっ!」
「おっと…わりぃ…。」
顔を上げるとそこには優がいた。
「ユ、ユウ…?」
「このあと会う約束だったろ?」
「あ…ご、ごめんなさい!急用が出来ちゃって…。」
「…そうか…。」
「…ごめんね…。」
そう言ってミーシェは走り出した。
「…」
商店街外れの公園
「よお?久しぶりだなぁ?…ミーシェ。」
「…」
「どうやら約束通り一人で来たみたいだな。」
公園には金髪の見るからにチャラい男と、スキンヘッドでガタイのいい男、身長のでかい男がいた。
「…約束通り来たわよ…。なんの用なの?」
「分かってんだろ?お前も共犯なんだよ。こっちに戻ってこい。」
「そんなの…!私は関係ない…!私はなんも知らない!」
「あ?」
「…っ…」
「そんなのが通ると思ってんのか?いいか?知らない、見てただけってのは通用しねえんだよ。そうだな…もし黙ってて欲しけりゃ…」
「もう…やめて…!」
「…そうだな…金…と言いたいとこだけど…。また随分と成長したもんだなぁ?お前も。」
「!」
手塚はミーシェの体を舐めるように凝視する。
「分かるだろ?」
「い…や…。そんなの…。」
「…島、黒田。抑えろ。」
手塚がそう言うと呼ばれた2人がミーシェに近づく。
「黙ってて欲しけりゃ対価が必要だろ?」
「やめて!来ないで!誰か…ん!!」
ミーシェはタオルで口を塞がれる。
「ん〜!!ん〜!!」
「はははっ!無駄無駄!こんな所誰も来やしねえよ。」
「ん〜!…!」
手塚はミーシェの服に手をかける。
(ダメ…!…誰か…助けて…!
…ユウ…!)
「…おい。」
「「「「!」」」」
ガッ!
島と呼ばれた大きなスキンヘッドの男の頭を何者かの手が掴む。
「な!…がっ…っ…痛…!」
バキッ!
その男は島の頬を殴る。
「がっ…!」
「…誰だてめぇ?」
「…お前ら…何やってんだ…?」
「…やれ、黒田。」
「…はい。」
黒田と呼ばれた男が優に殴りかかる。
ガシ!
男はそれを片手で受け止める。そして、
バキッ!
すかさず頬にカウンターを入れた。
「な!何もんだてめぇ?!」
「…なるほど…ミーシェが元気なかったのはお前らが原因か。」
「…なんだと?」
「それに加えてミーシェにこんなことして…覚悟は出来てるんだろうな?」
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コメント
ペンギン
やっちゃえ!ユウ!
かつあん
何者かって言ってるのに次の瞬間にバラしてますよ。
手塚とミーシェは一体何があったんだ!?ていうか手塚って友達にいるw(どうでもいい)
垂直抗力(元ラノベ大好きサムライ)
いいぞ優もっとやれフルボッコにのしてやれ