腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが 特別編 〜美少女転校生と始める学園生活〜
16話 来客
文化祭三日目。
最終日も2年1組のお化け屋敷は繁盛していた。
「優、補強するからガムテープ借りてきてくれ。」
「…」
「…優?」
「…ミーシェと…後夜祭…。」
「聞こえてないな…。」
「な、なあ陸…どうしたらいいと思う?」
「…何が?」
「だ、だってミーシェと後夜祭だぞ?!どんな服装で行けば…」
「制服だ。後夜祭だぞ?」
「ど、どんなふうにエスコートすればいいんだ…?!」
「はあ…。落ち着け。」
「で、でも俺…どうしたら…。」
「いつも通りでいいだろ?」
「い、いつも通りで…いいのか?」
「そっちの方がミーシェもいいと思うけどな。」
「そ、そんなもんなのか…。…分かった!いつも通りで行くことにする。」
「ああ、頑張れよ。」
「おう…。」
「優兄さ…あ、優〜、ミーちゃん!」
「え?…あ!カナちゃん!」
優たちのクラスにやってきたのは陽だまり園にいる、カナだった。
「カナ…お前外出の許可出たのか?」
「うん!楽しんできなさいって。」
「…入るか?お化け屋敷。」
「入る入る!」
「…見てのとおり並んでる。ちゃんと順番守るんだぞ?」
「わ、分かってるって。じゃ、後でね〜。」
「おう。」
カナは最後尾に並んで行った。
「ふふ…カナちゃん来てくれたんだぁ…。」
「そうだな…。園長には後でお礼いっとくよ。」
「うん。そだね。」
「ミーシェちゃん、文化祭終わったあとって暇?」
後ろから声。
「わっ!…か、川口先輩?」
後ろから話しかけてきたのは川口先輩だった。
「やっ、ミーシェちゃん。夜の後夜祭一緒に回ろうよ。」
「え、えと…」
「川口先輩、どうも。」
「…藤山…。」
「で?なんでお前がまたミーシェちゃんと一緒に居るんだよ…藤山。」
「ども。」
「俺はミーシェちゃんに話があるんだ。お前はどっか行ってろ。」
「それが俺にも関係ある話なんすよね…。」
「なんだと?」
「後夜祭…俺と一緒に回る約束になってるんですよ。」
「は?…ミーシェちゃん。」
ミーシェは頷く。
「ふ、ふざけんな、今回は俺が先だ。」
「俺は初日の日に勇気出して誘ってますけど?」
「っ…ミーシェちゃん!ミーシェちゃんはどっちと一緒に回りたいんだ?」
「わ、私は…ユウと…回ります…。」
「な、なんでこいつなんだよ!?」
「えっと…その…。」
「先輩…俺の方が先約なんで…分かりますよね?」
「てめ…ふざけんな!」
「あ、あの!川口先輩!」
ミーシェが止める。
「私は…先に約束したとかじゃなくて…ユウと一緒に回りたいです…。」
「ミーシェ…。」
「そんなの…俺はミーシェちゃんの事…。」
「ごめんなさい川口先輩。私は…ユウと回ります。」
「っ…!…クソ…!」
川口先輩は優のことをきつく睨み去っていった。
「ふう…言えた…。」
「…俺と…回りたいって思ってくれたのか?」
「え?…あ…う、うん。」
「そうか…。…そうか…。」
「ど、どうしたの?」
「い、いや…別に…!」
「?」
「ほ、ほら!もうすぐカナの番来るぞ。」
「そうだね!」
露骨に機嫌が良くなる優だった。
「ぐす…ぐす…うぅ…」
お化け屋敷の出口で泣く1人の少女。
「カナ…泣いてんじゃねえよ…。」
「な、泣いてないもん!目にゴミが入っただけだし…。」
「そんなに怖かった?カナちゃん。」
「…お化け屋敷なんてバカでしょ…人が怖がってるのを見てそんなに楽しいか…。」
「ははは…急にどうした。」
「私そろそろ時間だから帰る…。」
「そうか…来てくれてありがとな?」
「うん!へへへ…お腹すいちゃった…。」
「焼きそば持って帰れよ。みんなの分な。」
そう言って優は陽だまり園のみんなの分の焼きそばが入った袋を差し出す。
「ありがとう!優!」
「ああ。」
「ミーちゃんもまたね!」
「うん、ありがとね?カナちゃん。みんなによろしく言っといて。」
「うん!バイバーイ!」
カナは別れを告げ去っていった。
「ユウ…後夜祭…どこ行こっか…。」
ミーシェが切り出す。
「そ、そうだな…。…うちの後夜祭…花火やるんだよ。」
「そうなの?」
「ああ、9月の上旬だからな…。それ一緒に見ないか?」
「花火かぁ…楽しみだなぁ…。」
「あら?花火見に行くの?」
「「え?あ…」」
「サラお姉ちゃん?!」
「サ、サラさん…。」
カナに続いて優達の前に現れたのはミーシェの姉であるサラだった。
「来てくれたの?!」
「まあね。見てみたかったし。…それにベルの奴…お酒飲んでたらしいじゃない。」
「ミーシェ…チクったのか?」
「もちろん!」
「あれから家に帰ってきてないのよね〜♪だからお仕置きしようと思って♪」
バキ…ボキ…。
そう言ってサラは手の関節を鳴らす。
口は笑っているが目は全く笑っていない。
「ははは…お手柔らかに…。」
「…ベルちゃん…死なないかな…?」
「さすがにそれは…」
「こんなのもあるわよ?」
サラはカバンからモーニングスターを取り出す。
「!、し、しまってください!てかなんてもん持ってきてんですか!」
「ベルちゃんが!ベルちゃんがぁ!」
「じゃ、私ベルの所行ってくるわね〜♪」
「「…」」
その日物凄い悲鳴が学校中に響き渡ったとか響き渡っていないとか。
そのまま時間が過ぎ…
…後夜祭の時が訪れた。
3日ほど休載して申し訳ございません…。
そして明日から修学旅行なのでさらに3日ほど投稿出来ません。すいません…。
フォローorコメントよろしくお願いします!
最終日も2年1組のお化け屋敷は繁盛していた。
「優、補強するからガムテープ借りてきてくれ。」
「…」
「…優?」
「…ミーシェと…後夜祭…。」
「聞こえてないな…。」
「な、なあ陸…どうしたらいいと思う?」
「…何が?」
「だ、だってミーシェと後夜祭だぞ?!どんな服装で行けば…」
「制服だ。後夜祭だぞ?」
「ど、どんなふうにエスコートすればいいんだ…?!」
「はあ…。落ち着け。」
「で、でも俺…どうしたら…。」
「いつも通りでいいだろ?」
「い、いつも通りで…いいのか?」
「そっちの方がミーシェもいいと思うけどな。」
「そ、そんなもんなのか…。…分かった!いつも通りで行くことにする。」
「ああ、頑張れよ。」
「おう…。」
「優兄さ…あ、優〜、ミーちゃん!」
「え?…あ!カナちゃん!」
優たちのクラスにやってきたのは陽だまり園にいる、カナだった。
「カナ…お前外出の許可出たのか?」
「うん!楽しんできなさいって。」
「…入るか?お化け屋敷。」
「入る入る!」
「…見てのとおり並んでる。ちゃんと順番守るんだぞ?」
「わ、分かってるって。じゃ、後でね〜。」
「おう。」
カナは最後尾に並んで行った。
「ふふ…カナちゃん来てくれたんだぁ…。」
「そうだな…。園長には後でお礼いっとくよ。」
「うん。そだね。」
「ミーシェちゃん、文化祭終わったあとって暇?」
後ろから声。
「わっ!…か、川口先輩?」
後ろから話しかけてきたのは川口先輩だった。
「やっ、ミーシェちゃん。夜の後夜祭一緒に回ろうよ。」
「え、えと…」
「川口先輩、どうも。」
「…藤山…。」
「で?なんでお前がまたミーシェちゃんと一緒に居るんだよ…藤山。」
「ども。」
「俺はミーシェちゃんに話があるんだ。お前はどっか行ってろ。」
「それが俺にも関係ある話なんすよね…。」
「なんだと?」
「後夜祭…俺と一緒に回る約束になってるんですよ。」
「は?…ミーシェちゃん。」
ミーシェは頷く。
「ふ、ふざけんな、今回は俺が先だ。」
「俺は初日の日に勇気出して誘ってますけど?」
「っ…ミーシェちゃん!ミーシェちゃんはどっちと一緒に回りたいんだ?」
「わ、私は…ユウと…回ります…。」
「な、なんでこいつなんだよ!?」
「えっと…その…。」
「先輩…俺の方が先約なんで…分かりますよね?」
「てめ…ふざけんな!」
「あ、あの!川口先輩!」
ミーシェが止める。
「私は…先に約束したとかじゃなくて…ユウと一緒に回りたいです…。」
「ミーシェ…。」
「そんなの…俺はミーシェちゃんの事…。」
「ごめんなさい川口先輩。私は…ユウと回ります。」
「っ…!…クソ…!」
川口先輩は優のことをきつく睨み去っていった。
「ふう…言えた…。」
「…俺と…回りたいって思ってくれたのか?」
「え?…あ…う、うん。」
「そうか…。…そうか…。」
「ど、どうしたの?」
「い、いや…別に…!」
「?」
「ほ、ほら!もうすぐカナの番来るぞ。」
「そうだね!」
露骨に機嫌が良くなる優だった。
「ぐす…ぐす…うぅ…」
お化け屋敷の出口で泣く1人の少女。
「カナ…泣いてんじゃねえよ…。」
「な、泣いてないもん!目にゴミが入っただけだし…。」
「そんなに怖かった?カナちゃん。」
「…お化け屋敷なんてバカでしょ…人が怖がってるのを見てそんなに楽しいか…。」
「ははは…急にどうした。」
「私そろそろ時間だから帰る…。」
「そうか…来てくれてありがとな?」
「うん!へへへ…お腹すいちゃった…。」
「焼きそば持って帰れよ。みんなの分な。」
そう言って優は陽だまり園のみんなの分の焼きそばが入った袋を差し出す。
「ありがとう!優!」
「ああ。」
「ミーちゃんもまたね!」
「うん、ありがとね?カナちゃん。みんなによろしく言っといて。」
「うん!バイバーイ!」
カナは別れを告げ去っていった。
「ユウ…後夜祭…どこ行こっか…。」
ミーシェが切り出す。
「そ、そうだな…。…うちの後夜祭…花火やるんだよ。」
「そうなの?」
「ああ、9月の上旬だからな…。それ一緒に見ないか?」
「花火かぁ…楽しみだなぁ…。」
「あら?花火見に行くの?」
「「え?あ…」」
「サラお姉ちゃん?!」
「サ、サラさん…。」
カナに続いて優達の前に現れたのはミーシェの姉であるサラだった。
「来てくれたの?!」
「まあね。見てみたかったし。…それにベルの奴…お酒飲んでたらしいじゃない。」
「ミーシェ…チクったのか?」
「もちろん!」
「あれから家に帰ってきてないのよね〜♪だからお仕置きしようと思って♪」
バキ…ボキ…。
そう言ってサラは手の関節を鳴らす。
口は笑っているが目は全く笑っていない。
「ははは…お手柔らかに…。」
「…ベルちゃん…死なないかな…?」
「さすがにそれは…」
「こんなのもあるわよ?」
サラはカバンからモーニングスターを取り出す。
「!、し、しまってください!てかなんてもん持ってきてんですか!」
「ベルちゃんが!ベルちゃんがぁ!」
「じゃ、私ベルの所行ってくるわね〜♪」
「「…」」
その日物凄い悲鳴が学校中に響き渡ったとか響き渡っていないとか。
そのまま時間が過ぎ…
…後夜祭の時が訪れた。
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そして明日から修学旅行なのでさらに3日ほど投稿出来ません。すいません…。
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コメント
かつあん
サラさんがくそ怖ぇぇ。((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル
垂直抗力(元ラノベ大好きサムライ)
修学旅行楽しんでくださいね〜自分も明日から修学旅行です〜(*>∀<)ノ))★